厚生労働省は10月31日、来年10月の消費税率10%への増税に伴い、病院や診療所にかかった際の初診料と再診料を引き上げる方針を固めた。
増税による医療機関の経費負担増を補うための措置で、患者の窓口負担も微増する見通し。
現在の初診料は2820円、再診料は720円。2014年4月の消費税率8%への増税時は初診料を120円、再診料を30円増額した。
入院料の増額も検討しており、いずれも数十円~数百円の上乗せになる見込み。
患者の負担(1~3割)も数円~数十円増えそうだ。
医療機関に支払われる診療報酬は非課税のため、増税により機器の仕入れコス卜などが増えた分は医療機関が負担をかぶる形になる。
これを穴埋めするため、増税と同時に臨時の診療報酬改定を実施する。
手術や検査にかかる個別費用は医療機関ごとのばらつきが大きいことから、共通の基本料金である初・再診料にまず上乗せし、穴埋めが十分でない場合は入院料などの増額で対応する方針。
厚労省の中央社会保険医療協議会(中医協)で詳細を検討しており、歯科や調剤も基本料金を引き上げる方向だ。
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