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高齢運転者の事故多発 免許自主返納は増加傾向

2020年10月11日 | 少子・高齢化

東京・池袋の暴走事故の影響もあり、昨年は運転免許証の自主返納が過去最多を更新した。

一方で高齢ドライバーの事故は後を絶たない。

今年6月には改正道交法が成立。

75歳以上の運転技能検査(実車試験)や安全運転サポート車(サポカー)の限定免許導入が盛り込まれ、警察庁は2022年度の施行を目指して急ピッチで準備を進めている。

警察庁によると、2019年の運転免許証の自主返納件数は60万1022件で前年より17万9832件増加。

うち75歳以上は35万428件(前年比5万8339件増)で全体の58・3%を占めた。

免許返納の効果などで、交通事故死者数は統計開始以降最少の3215人。

一方で、バイク・車が過失の重い第1当事者となった死亡事故2780件のうち、75歳以上の運転者は401件で14・4%に上る。

75歳以上の運転免許保有者10万人当たりの死亡事故件双は6・9件で、75歳未満の3・1件に比べ2倍以上高い。

原因はハンドル操作のミスやブレーキとアクセルの踏み間違いが目立つ。

公共交通機関が整備されていない地域では運転できなければ生活が困難になる人もいる。

警察庁幹部は「運転技術には個人差があり、ニー律に免許を取り上げることはできない」と話す。


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