「敬老の日」(今年は9月16日)に合わせ、厚生労働省は9月17日、全国の100歳以上の高齢者が過去最多の9万5119人になったと発表した。
昨年から2980人増え54年連続で増加。
全体のうち女性が8万3958人と88・3%を占めた。
男性は1万1161人。
最高齢は兵庫県芦屋市の116歳女性だった。
老人福祉法で「老人の日」と定めた9月15日時点で100歳以上の高齢者の数を、1日時点の住民基本台帳を基に集計した。
昨年からの増加数は男性が625人、女性は2355人。
2024年度中に100歳になる人の人数は4万7888人(前年度比781人増)だった。
女性の最高齢は芦屋市の糸岡富子さんで、1908(明治41)年5月23日生まれの116歳。
男性は静岡県磐田市の水野清隆さんで、1914(大正3)年3月14日生まれの110歳。
人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数は76・49人。
都道府県別では島根が12年連続最多で159・54人。
次いで高知が154・20人、鹿児島が130・73人だった。
埼玉が45・81人で最も少なかった。
100歳以上の高齢者は調査を始めた1963年は1.53人で、1981年に千人を突破。
1998年に1万人を超えた。
厚労省によると、2023年の日本人の平均寿命は女性が87・14歳、男性が81・09歳となり、3年ぶりに延びた。
新型コロナウイルス感染症による死亡数が減少したことなどが影響したとみられる。
厚労省担当者は「高齢者が住み慣れた地域で自分らしく暮らせるよう、医療や介護などの社会保障施策の充実に努めたい」としている。
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