防衛省統合幕僚監部は10月19日、日本領空に接近した軍用機などに対し航空自衛隊機が緊急発進(スクランブル)した回数が平成2015年度上半期(4~9月)で計343回だったと発表した。
そのうち中国機に対する発進は231回で、国別の統計を取り始めた2001年度以降、上半期の実績としては最多を更新した。
一方、ロシア機に対する発進回数は108回で、324回だった前年度の上半期と比べて216回減った。
中国機に対するスクランブルは直近の7~9月で117回にのぼり、四半期ごとの統計を取り始めた2005年度以降、最多となった。
中国軍の爆撃機や情報収集機が沖縄本島と宮古島の間の公海上空を往復するなど「特異な飛行」(統幕幹部)もあった。
ロシア機への発進は減少したものの、9月には北海道の根室半島沖上空を飛行し、約2年ぶりに領空侵犯した。
防衛省関係者は「ロシアの活動が停滞したわけではない。 引き続き注視する必要がある」と強調している。
2015年度上半期の方面隊別では、主に中国機に対応する南西航空混成団が222回、主にロシア機に対応する北部航空方面隊が91回だった。
発進対象は中国機、ロシア機ともに戦闘機が多かった。
一方、北朝鮮や台湾の軍用機に対する発進はなかった。
平和ボケの日本人はいつになると目覚めるのだろうか。
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