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喫茶さすらい 055 - 土曜日の朝に - 「カフェ さおとめ」(文京区本駒込)

2017-05-04 21:02:55 | 喫茶さすらい

S栄印刷のMさんが、毎週土曜日の朝に通うという「カフェ さおとめ」。休日の朝に通える喫茶店があるということは、なんて幸せなことだろう。

居心地がいいのである。

そうでなければ、通いつめることなどない。 

ボクもかくありたいものだが、我が家の近所に適当な喫茶店がない。

 

休日朝に行く喫茶店は、特別なものだ。何ものにも替えがたい時間があるはずだ。放電しつくした週末に、ちょっとチャージングできる空間。静かに週を反芻できる時間を、「さおとめ」は提供してくれるという。

 

Mさんにあやかり、ボクも出かけてみた。

坂の下の窪地に佇む、昔ながらの純喫茶。いかにもという喫茶店らしい店構えである。ボクが店に入ると、Mさんは、外の通りを一望できるテラス席のようなテーブルでコーヒーを飲んでいた。

ボクもMさんと同じもの、「さおとめブレンド」をいただき、「ミックスサンド」を追加した。

 

クラシック音楽が微かにかかり、他の客の声も慎ましく聞こえてくる。いい雰囲気だ。土曜日の朝に相応しい。

やがて、コーヒーカップが運ばれ、華奢な取っ手に手をかけてコーヒーを口に含むと、若干の酸味が口に広がった。 古い喫茶店らしい。頑なに昔のブレンドを守り抜く。深炒り全盛の時代に、今も受け継がれる昭和の喫茶店の系譜。

その酸味が、脳を活性化させ、また惑わせる。あぁ、一気に心が弛緩する。

 

「ミックスサンド」が運ばれてきた。まず、その美しい三角にいとおしさを感じる。純白の皿にミックスサンドの色彩が浮き上がり、それはひとつのアートとして角膜に焼き付けられた。しかも、そのみずみずしいトマトの味がなんともいえない。

 

土曜日の朝。ここに居られる幸せ。

しぼみきった心をチャージ。

極上の時間が流れている。


ちなみに50円支払えば、コーヒーをおかわりすることができる。

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