B社のOさんが子会社に転籍になった。記者仲間は合同でお祝いを計画していたが、J新聞は個別で送迎会を企画する。こういうケースはよくあることだが、そこに何故か自分が招かれた。多分、J新聞のH部さんのはからいなのだと思う。
かくして、その会場に出かけた。
東京タワーを前に、「秋田屋」の手前を左折する。ほどなくして右側のビルの5階に店があった。
「和食日和 おさけと」。
不思議なネーミング。
女性が好みそうな清楚でなお店だ。
これはH部さんの行きつけでないことは分かった。彼は女将のいるお店が好きなのだ。聞くところによれば、J新聞社長、H井さんがよく来る店らしい。
会場に着くと、主賓のOさん、主催のH部さんの他、Hちゃんと Cちゃんがいた。
豪華メンバーじゃん。これはもう今夜、無傷で帰れないな。とりわけ、Oさんとは、「軽くね」と言って、実際軽く帰ったことはない。いつか、飲み過ぎて新橋でOさんが動けなくなったこともあった。また一時期、Oさんが電車を寝過ごすことが度々あって、「昨夜は蘇我まで行っちゃったよ」と何度聞いたことか。
さて、はじめは瓶ビールにて乾杯。ビールの銘柄は、「サッポロ赤星」(800円)。このビールの値段で、おおよその店の水準が分かるというもの。増えたな、赤星置く店が。
メニューを眺めると肴はほぼ純和食である。創作料理は和洋折衷もあるが、店名にあるように酒がメインのようで、それに合わせた珍味が多い。その中からOさんはまず、「いぶりがっこクリームチーズ」(780円)と「のどぐろの一夜干し」(750円)をチョイスした。
うぅむ。なかなかいい選択だ。
Cちゃんが「カンパチ」刺し(1,080円)を追加した。
これもまたいい手だ。
そして、この流れはやがて日本酒へと進む道筋である。
H部さんは日本酒しか飲まない。いつだったか、福井で仕事を終えて、彼は二拠点生活の京都の家に帰ろうとした。自分も勢いで彼と京都に向かった。特急サンダーバードでとにかく酒を飲んだことは今でも語り草である。
酒席は予想通り、昔話しに花が咲いた。
やがて、ゴルフの話題に移り、CちゃんとOさんで話しが盛り上がっていった。
そのうち、どんどんピッチが早くなり、日本酒の2合徳利が何本も空いた。
思えば、ここにいるみんな、昔と全く立場は違うよな。
Oさんは転籍になっな子会社で代表取締役に。Hちゃんと H部さんは、4月から揃って取締役、そしてCちゃんは部長になった。みんな偉くなったもんだ。
よく飲んだな。お喋りが楽しくて、ついついお酒が進む。
居心地がやけにいいのは、自分は支払いをしない安心感があるからかも。
会は盛り上がりを見せて、お開きとなった。
だが、もちろん、これで終わる訳ではなかった。Oさんにしてみれば、今夜はこれからが本番のようだった。
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