ボクは余程舞い上がっていたのか。
口頭試問が終わったこの日、ボクは3軒目に行った。
十条で降りて、もしこのまま「イサーン」に行ったら、系列店のはしご酒だったのだが、ボクには行きたい店があった。
12月にオープンしたというクラフトビールの立ち飲み「Beer++」。
店の情報は鈴大酒店さんから聞いていた。
一度、暮のある日店を探したが見つからず、この日は再挑戦してみるつもりだったが、店はすぐに見つかった。
板橋駅寄りの線路沿いである。
店は白木をそのまままに、およそクラフトビールの店とは思えない外観。
ボクはもう酔っていたけれど、店に入って、「ペールエール」(450円)をオーダーした。
つまみに「ポテトサラダ」(450円)。
この店で醸造しているというビールはやや若い。
「ペールエール」は薄いビールだが、それよりも更に薄く感じる。
まだ醸造が軌道に乗っていないのだろうか。
「ポテトサラダ」は盛りが素晴らしく、味も悪くなかった。
聞けば、使用するマヨネーズは自家製だとか。
先客の女性はクラフトビール好きで、この日大宮からわざわざ来たとか。
盛んに「おいしい」を連発している。
ビールは全て上面発酵。ピルスナーはない。
お店のスタッフは若くて、しかも明るい。
とにかくボクのような初めての客に対しても気軽に話しかけてくれる。
最近、マイクロブルワリーがあちこちに出店している。
時々、雑誌に載る記事を見て、彼らに感じることは、地域に根差したビールを楽しく作っている点だ。そればかりでなく、店作りも工夫をして、とにかく楽しい店舗にしようという心意気が近年のマイクロブルワリーには見られる。
とりわけ、感じるのはSNSといった新たなツールで、情報を発信している点にある。この店「Beer++」もSNSを巧みに使って、限定醸造のビールや特別な酒肴をアピールしている。
おらが街のビール。
まるで、イギリスやスペインみたいに、フットボールを見た後に立ち寄るビアパブやバルのような、そんな店があればいいなというのはボクのひとつの夢だった。
勝っても負けてもそこに集まり、ビールを飲んで全て忘れる。そんなビアパブ。
幸いなことに我が町北区に今年からFC東京のセカンドチームがJ3で戦っている。いや、Jを目指すスペリオ城北でもいい。
味の素フィールド西が丘でクラブのゲームを見た後、この店に集うというスタイルがあってもいいのかな。
おらが街のマイクロブルワリー。
店も客もともに成長できる関係がいいんじゃないだろうか。
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