![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/52/e3e1b909f8e17541db733dec686d4fe7.jpg)
「駅のおそば屋さん」。
旧店名はなんとも素っ気ないものだったが、どういうわけか急に店が変わったので驚いた。黒い看板に「おかち庵」と出して、きっと経営が変わったんだなと思ったものである。
経営権がどういうふうになったのかは知らない。
だが、中身は全く変わっていなかった。
前回の訪問から1年余り。
「味の笛」に行ってみたのだが、タバコの煙が充満しているのを見て、急に嫌になって、ここに来た。
御徒町では気軽に飲める店が少なくなっていることに気がついた。
立ち飲みの「市場」、「忍路」はもう今はなく、その分、「味の笛」にお客が流れた感じ。アメ横の立ち飲みエリアまで歩くのもかったるくて、やっぱり御徒町で簡単に飲める店がほしい。
そんなとき、「おかち庵」を思い出した。
立ち飲みではないけれど、まぁいいだろう。
店名の変更後、初めての訪問である。
食券は店頭と店内にそれぞれある。もちろん、どちらを使ってもいい。
この店、Suicaが使えるのがまた嬉しい。オートチャージ機能を持ったSuica定期券を使う自分は、迷うことなくSuicaで決済だ。
昼間は完全な駅蕎麦系の店だが、15時半からつまみを出す店に変貌する。
ビールは450円と高いが、つまみは200円からあって、リーズナブルだ。
「モロキュウ」「ポテトサラダ」「たまねぎのスライス」「冷奴」。
「板わさ」(200円)お蕎麦屋さんらしいものもある。
そして、何より嬉しいのが、お食事メニューの充実だ。
お蕎麦各種はもちろん、カレー(310円)もある。自分、お酒のつまみで嬉しいのは、こうしたご飯と一緒に食べること。
蕎麦とか、カレーとか、ラーメンとかうどんとか、幕の内弁当とか。
酒のアテがどうとかよりも、チキンラーメンとかきゅうりのお新香とかの方が実はお酒が進んじゃうんだよなぁ。
坪内祐三さんみたいにカレーをつまみにビールを飲んだほうが嬉しいんだよなぁ。
だからさ、この「おかち庵」も大好きになって、この後2回も通うことになった。
店のおばちゃんは優しくて、料理が出来上がったら、本当はカウンターまで取りにいくのがルールなんだけれど、持ってきてくれたりするし。
ビールを飲んだら、ホッピーに。
セットは450円。
中身は200円。
2冷。
中身をおかわりする際は食券機に「中身」というボタンがないから「ジュース」ボタンを使用するのだ。
店が比較的空いているのもいい。
夜は飲む客が半分、あとの半分はお蕎麦だけの客層。「味の笛」のろくでなし系の客層とは全く違う。
〆はもちろん、お蕎麦で。
甘い醤油の濃いだしお蕎麦はほどよく胃袋に収まっていく。
あぁ、うまい。
ちょっと飲みたい時に、しかもお蕎麦も食べたいという時に、絶対重宝するお店である。
※残念ながら、2013年1月31日に閉店
投稿日に閉店を確認するっていうのも因縁かなぁ。残念。
また、御徒町の気安い店がなくなった。