秋葉原からJRに乗り換えた。
この後、N新聞のH部さんと打ち合わせ。
場所は上野のレトロ喫茶店「古城」。
以前、H部さんとの打ち合わせはアメ横内の「王城」を利用していたが、いつしかこの喫茶店が若者で溢れかえるようになった。何かが映えるらしい。行列が出来ることも珍しくなく、我々の打ち合わせ場所はアメ横を離れ、台東区役所前の「古城」になった。ただ、この「古城」も若者が多い。レトロな喫茶店が若者に持てはやされている。
しかも喫煙可。自分もH部さんも喫煙しないのだが、何故かここに集う。
お店は地下にある。その階段正面には騎士のステンドグラス。階下に降りると、シャンデリアとさらに大きなステンドグラスが迎えてくれる。
こちらの店員さんは美人揃い。数人の若い女の子がオーダーを聞きに来てくれるのだ。
席を探そうとしたら、既にH部さんがソファに座っていた。その向かい側に腰掛けて、店員さんに「クリームソーダ」を告げた。
不思議な緑色がシャンデリアに映える。
H部さんの呼びだしはなんてことない話し。2週間後に控えたN新聞社主催の会合でスピーチをしてほしいとのこと。
なんだそんなことか。
「古城」に来ると、なんだか王侯のようになった気がする。ふかふかのソファ。きらびやかなシャンデリア。美しい女性店員。普段いただく機会のない「クリームソーダ」。
最高だ。
サービスとはお客さんに非日常を提供するのが基本だと思う。アメ横で入った瞬間にその気になる場所は、アメ横センタービルの地下とこの「古城」だろう。ちなみに酒場の「大統領」は入っただけでは大統領にはなれないが、気持ち的にはお大尽にはなれる。
レトロ喫茶店は数々あれど、ここまで徹底的に欧州の古い城を意識した喫茶店はなかなかない。上野で人と会う時は、まずこの「古城」で待ち合わせをするようにしている。
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