勝ち負けを左右するのはほんの僅かな差だ。
だが、そのほんの僅かな差には厳然と勝負を決する違いがくっきりと現れる。勝者には、その差は必然であって、敗者には不運という名の偶然が勝負を分けるようにさえ見える。
例えば、いい当たりの打球が野手の正面をつく。攻撃している側は「不運だった」となるが、守る側では「投手の球威が勝っているからだ」とか、「予め、守備位置を変えていた」となるだろう。
だが、4月2日かの中日VS広島3回戦はただそれだけでは片付けられない大きな差があったように思う。
3点を追う、5回表の広島カープの攻撃。一死一三塁で8番打者山光司が打った打球は中堅に抜けようかという低いライナー。それを中日の遊撃手井端弘和が横っ飛びで好捕する。当然中堅に抜けていれば、1点返されるという場面。その後も一二塁に走者を残し、ピンチが続く。その後の展開に大きな影響を及ぼす展開になるはずだった。
実は、その前日にもカープの8番打者が放った打球が勝敗の明暗を分けている。
2-1でカープが1点リードする4回表。二死一二塁の場面で山が打った打球は完全に左中間を破るかとみえた。当然、外野手の間を抜けるとスタートをきっている一塁走者までもが本塁に還り、カープは試合の主導権を握るはずだった。だが、その打球を中日の中堅手、ルーキー藤井淳志(写真)が地面すれすれでダイビングキャッチ。その裏の中日の逆転劇に繋げている。
果たして、これらの一連のプレーは前掲した必然や偶然で片付けられるものなのだろうか。いずれの場面も試合の趨勢を握る重要な局面である。その後の試合展開を左右しかねないケースで首尾よく、「投手の球威が勝っているからだ」、「予め、守備位置を変えていた」と片付けられるものだろうか。
確かに、3回戦で先発した中日ドミンゴ投手の球の威力は凄かった。その回に栗原健太が中前に打球を運ぶまで、カープは無安打に抑えられていたからだ。そして、井端選手もやや守備位置を二遊間寄りに守っていた。
だが、そうした守備能力のスキルという要素と合わせて、中日の選手が持つ勝者のメンタリティが寸でのところで、球際に強いところを発揮できたのではないだろうか。
一方のカープのほうは、敗者のメンタリティが打球を最後の最後でグラブからすり抜けられなかったのではないだろうか。
両試合とも、中日が3-2で勝利を収めている。
たかだか、1点差という最小得点差で勝敗を分けているが、両チームの実力差は予想以上に大きい。
負け続けるカープと勝ち方を知る中日のメンタリティの差を埋めるのは、そんなに容易いことではない。最後に雌雄を決するのはメンタリティの差だからだ。
だが、そのほんの僅かな差には厳然と勝負を決する違いがくっきりと現れる。勝者には、その差は必然であって、敗者には不運という名の偶然が勝負を分けるようにさえ見える。
例えば、いい当たりの打球が野手の正面をつく。攻撃している側は「不運だった」となるが、守る側では「投手の球威が勝っているからだ」とか、「予め、守備位置を変えていた」となるだろう。
だが、4月2日かの中日VS広島3回戦はただそれだけでは片付けられない大きな差があったように思う。
3点を追う、5回表の広島カープの攻撃。一死一三塁で8番打者山光司が打った打球は中堅に抜けようかという低いライナー。それを中日の遊撃手井端弘和が横っ飛びで好捕する。当然中堅に抜けていれば、1点返されるという場面。その後も一二塁に走者を残し、ピンチが続く。その後の展開に大きな影響を及ぼす展開になるはずだった。
実は、その前日にもカープの8番打者が放った打球が勝敗の明暗を分けている。
2-1でカープが1点リードする4回表。二死一二塁の場面で山が打った打球は完全に左中間を破るかとみえた。当然、外野手の間を抜けるとスタートをきっている一塁走者までもが本塁に還り、カープは試合の主導権を握るはずだった。だが、その打球を中日の中堅手、ルーキー藤井淳志(写真)が地面すれすれでダイビングキャッチ。その裏の中日の逆転劇に繋げている。
果たして、これらの一連のプレーは前掲した必然や偶然で片付けられるものなのだろうか。いずれの場面も試合の趨勢を握る重要な局面である。その後の試合展開を左右しかねないケースで首尾よく、「投手の球威が勝っているからだ」、「予め、守備位置を変えていた」と片付けられるものだろうか。
確かに、3回戦で先発した中日ドミンゴ投手の球の威力は凄かった。その回に栗原健太が中前に打球を運ぶまで、カープは無安打に抑えられていたからだ。そして、井端選手もやや守備位置を二遊間寄りに守っていた。
だが、そうした守備能力のスキルという要素と合わせて、中日の選手が持つ勝者のメンタリティが寸でのところで、球際に強いところを発揮できたのではないだろうか。
一方のカープのほうは、敗者のメンタリティが打球を最後の最後でグラブからすり抜けられなかったのではないだろうか。
両試合とも、中日が3-2で勝利を収めている。
たかだか、1点差という最小得点差で勝敗を分けているが、両チームの実力差は予想以上に大きい。
負け続けるカープと勝ち方を知る中日のメンタリティの差を埋めるのは、そんなに容易いことではない。最後に雌雄を決するのはメンタリティの差だからだ。
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