半年に一度、横浜中華街に「水餃子」を食べに行く。「居酒屋さすらい」でも、「中華さすらい」の両方に登場した「山東」。この両方のさすらいシリーズに掲載された初めての店であるとともに、「居酒屋さすらい」として唯一のミシュラン掲載店(ビブグルマン)でもある。「山東」に通い始めたのは、15年くらい前だろうか。まだ、店舗が香港路にあった頃で、当時は今ほど混んでいなかった。半年に一度しか訪問しないのに、店のお姉さんは、自分らのことを覚えていてくれ、夫婦二人だけで行くと、「今日、子どもたちは?」と気にかけてくれるのだった。そんなコミュニケーションもあり、この店に通っている。
「食べログ」のコメント欄を見ると、「愛想が悪い」というレビューを度々見かける。国籍で人を評価するのも気がひけるが、中国の人としては、かなりサービス精神が旺盛だと思う。ミシュランに掲載されてから、店の外に待機列ができる人気店となった。時々、お客の中で、すっかりお腹が落ち着いて、食事が終わっているにも関わらず、話し込んでいる人を見かける。そんなとき、お店の人は「もうおしまい?」と訊いてたりする。素っ気ないようにもきこえるが、でも中国人にしては、ずいぶん気を使っているようにも見受けられる。「愛想が悪い」と書き込むのは、こうした人ではないだろうか。
さて、今回は2ヶ月ぶりの訪問。
まずは「紹興酒」。
そして、「炒青菜」と「水餃子」。
「水餃」は、やや時間がかかるが、「炒青菜」はすぐくる。主役がくるまでの繋ぎとして、いい役割を演じてくれる。やがて、真打ちの「水餃」がきた。お店オリジナルのタレをつけて、いただく。やはりうまい。断固とした旨さだ。これだけで、本当に幸せな気持ちになってくる。
以前は、「山東」の後に、「安記」や「謝甜記」でお粥を食べて帰ったが、今はもう「水餃」だけ。往復3時間かけて、これだけを食べに行く。でもね、その価値はある!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます