「鳥貴族」を出て、N屋さんはしばらく「日本酒が飲みたい」と言っていたが、店はどこもまだ開いてないから右往左往した。これはもう、あそこしかないかなとN屋さんに、「思い出横丁に行きましょう」と提案して、我々は「岐阜屋」へ向かった。時刻は16時前である。
「岐阜屋」の線路側はまだ空席があって、我々は問題なく着座。自分は待望の「酎ハイ」、N屋さんは「生ビール」で乾杯した。
かつては横丁の通路側ばかり使っていた「岐阜屋」だが、今はもうすっかり線路側の方が好きになった。ゆったり感が違うのだ。
つまみは自分が、「蒸し鶏」、N屋さんは「カニ玉」をオーダーした。「カニ玉」って、なかなか頼む人がいないのか、その注文に対し厨房の大将は一瞬フリーズした。
N屋さんとはクルマの話し、ゲームの話題で盛り上がった。今は週に一度しか外出しないから、人と会うのが楽しくて仕方がない。ましてや初めて飲む人との会話は刺激的だ。60歳になっても「ファイナルファンタジー」が好きだなんて、最高じゃないか。
「酎ハイ」を空けて、次は真打ちの「紹興酒」グラスへ。それを見たN屋さん、「それいっちゃう?」。いえ、自分として予定通りなんすけど。
約1年ぶりの「岐阜屋」。あれは確か、去年の4月27日くらいだったか。会社に辞表を出した後の最後の取材の帰りに「岐阜屋」に来たんだっけ。あれからもう11ヶ月が過ぎたか。それでもなんとか生きてるし、どうにかやっていっている。あの時、不安でいっぱいだったな。多分、「岐阜屋」に来て、この線路側のカウンターに座る度に、あの時のことを思い出すかもしれない。
まさに「思い出横丁」。
N屋さんは今、某機器メーカーとの仕事が進んでいるらしい。その会社さん、自分の一番のお得意さんなんだけどとなり、またしても盛り上がった。ちなみにその会社の本社は岐阜市内にあるということを考えれば、「岐阜屋」に来るのも必然だったか。
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