T社のT川さんとの打ち合わせと称した飲み会。
ちなみに前週、名古屋でT社のS部長とお会いしたこととは無関係である。
正午前にSL広場で合流すると、開口一番、T川さんがこう言った。
「良さげな店があるよ」。
T川さんが言うなら安心だ。
松戸の「上州屋」をこよなく愛する男である。そんな変な店を推すはずがない。SL広場の向こう側、西新橋へ向かう飲食街のメインストリートにある、T川さん、おすすめは「突破場」という店だった。
提灯が飾られたごちゃごちゃとした外観。おもいっきり派手な今時の店。戸は取っ払われオープンエアの様相。
T川さんには悪いが、一見してここはダメだなと思った。
わいわいとお客さんが飲んでいて、大衆感はあるが、恐らく全てのメニューが高いだろう。立地、店の外観、従業員の数。どれも高額要素だ。
まぁ、でも仕方がない。
自分の予測が外れるのを祈りながら店内へ。
まずは瓶ビールから。大瓶一本879円(税抜)。
高っ!
そしてお通し。
後で領収書を見たら、これが税抜439円。
ここは高級酒場じゃないか。
ただ、高級酒場ならそれはそれでいい。それなりのクオリティを提供してくれれば、対価は支払える。けれど、お店はそんなレベルではなかった。
いちいち、ここでその一つひとつをあげつらうことはしない。
「貝の刺身三種盛り」が1,539円。
「あん肝ポン酢」が1,099円。
久しぶりに4桁のメニューをオーダーした。
店員はほぼ若い女の子だった。ちょっとやんちゃな女の子たちで、お世辞にも態度がいいとは言えない。周囲のお客さんをぐるりと眺めたけど、どうもお客さんの方が気を遣っているような感じ。
「瓶ビール」を2本空けて、次に「ホッピー」白をオーダー。セットの価格は税抜き659円である。税込で700円を超えたのは初。浅草のホッピー通りよりも高いし、「さすらひ」史上、最高値。ちなみに「ホッピー中身」は税抜329円。恐ろしく高い。自分的にはセット+「中」2で税込1,000円以内が良心的な店の基準だが、「中」2で突破とは。
まさに突破場!
そんな状況に気づいたのか、T川さんは「中」をおかわりしないで、「出ようか」となった。
この店の会計は自分がした。
計8,129円。
新橋とは思えない高級酒場だった。
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