ピーカンな青空に浮かぶ白い雲。ハバナには、そんなイメージがつきまとう。行ったこともなければ、この先、行く機会もないだろう。
ましてや、キューバ人には会ったこともない。キューバ人を知らないということは、彼らが何を食べているのかも不明だ。けれど、キューバ料理の店を見つけて、ボクは無性に入ってみたくなった。
店が魅力的なのである。青いテントのカラーリングが美しい。それはハバナの空を思い浮かべる空色だ。勇気を出して、店に入ってみた。どんな食べものがあるのかも知らないのに。
ランチはセットが用意されていた。
野菜スープ、ロールキャベツのトマト煮、黒い豆と一緒に炊き込んだごはん。一見、赤飯のようだ。「アロス」というらしい。ごはんが主食なのか。それとも日本人に合うよう、アレンジされているのか。ともあれ、海のものとも山のものとも知れなかった、キューバ料理が、やけにおいしいってことに気づくまで、30秒とかからなかった。
淡白だが、おいしい。
とりわけ、キャベツで巻かれた肉料理もおいしい。ほどよい酸味が、アロスによく合う。
日本人に合わせたのか、それとも、これがキューバ料理なのか。もし、後者であれば、ちょっとエスニックな感じは薄い。
おいしかったのが、食後のコーヒー。
「Cubita」と書かれたコーヒーカップに注がれたコーヒーは苦味が強め。でも、スタバのようなイタリアンな深煎りではなく、コーヒーとしてのエキスが強い印象。生命感溢れるコーヒーといったとこだ。
お店のキューバ人お兄さんは陽気で丁寧。店内にかかるサルサのリズムに、今にでも踊りだしそうだ。遥か遠いキューバだけど、いつか行けるのかしら。キューバにおいしいごはんあり。やっぱり、キューバ人にあこがれちゃうな。
ちなみに、店舗は広尾に移転したとのこと。また、行きますよ。
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