
村上憲吾氏にお会いする機会があった。ご存知の通り氏は、第1回居酒屋甲子園で優勝した憲五百の経営者である。お会いしたと言っても、村上氏は某企業の会合の講師として来られており、講演が経って少しご挨拶させていただいただけのものであったのだが。
氏の講演そのものはさほど面白いものではなかった。村上氏の店舗では、生ビールが一杯550円とのようで、そのやや高めの料金には確たる根拠があるのだという。講演には、その根拠ははっきり明かされることはなかったが、いずれ熊本を訪れて、くだんのビールを実体験したいと思う。
村上氏の話しを聞いたらがぜん居酒屋に行きたくなった。だから、わたしは仕事を終えると、その2日前にこの五反田で探すことができなかった「呑2」に向かったのだった。
五反田。
五反は約5,000平米。たった五反しか田んぼがなかったわけではないだろうから、この場合、この辺りには五反百姓の集落があったのだろう。そのためか大衆居酒屋の赤提灯があちらこちらで揺れている。結局、「呑2」の場所はインターネットで調べてしまった。五反田駅南口の交差点を目黒方向に歩き数分、「呑2」は大衆居酒屋がひしめきあう一角に佇んでいた。
まず、扉を開けてがっかりした。立ち飲みという触れ込みだったが、店内にはしっかり椅子がある。全然、立ち飲みではないのだ。店頭の赤提灯にもバッチリと立ち飲みと記されているのだが。
立ち飲みを自称しながら実は立ち飲みではない店はたまにある。確かに簡易テーブルと折り畳みの椅子だから、準スタンディングとも言える。だが、お店の看板には正しい情報をしっかり書くべきである。店内から椅子を撤廃するか、赤提灯を変えるか、是非徹底してもらいたい。店内は入口から向かって左側がカウンター。右手側がテーブル席にあつらえられた10坪程度の小さな作りだ。
まず、生ビールを頼んだ。生一杯が400円とはかなりお得である。早速、一口飲んでみる。「うむ?」
もう一口飲んでみる。「うむむ?」
なんかおかしい。ビールの味が乾いているようだ。もしかして、もしかすると、これはビール風飲料ではないか?100%断言することはできないが、高い確率でそれはビール風飲料だと思う。
と、いうことは高田馬場の「呑2」の生ビールもビール風なのか?せっかく、07年における居酒屋アワードの立ち飲み部門最右翼と目されていたのに。
さて、話しは脱線したが、とにもかくにもこのビールがやたらとおいしくないのである。
つまみには、チゲもつ煮込み(400円)を頼んだ。可愛らしい丼にて出された、それはピリリと辛く、だがまことにおいしい。臓物も大ぶりでやわらかく、しっかりとじっくりと煮込まれていた。煮込みに関しては、高田馬場も五反田も甲乙つけがたいほど素晴らしい。
ペロリと平らげて、次に酎ハイ(300円)と豚角煮(400円)を頼んだ。お店のお姉さんは愛想がよく、一見のわたしでもフランクに対応してくれる。
酎ハイは大きめのグラスに注がれて出てきた。量も価格もまぁ妥当なところだろう。豚角煮は八角が効いて、肉もやわらかくいうことなしだ。
店の隅に吊されたテレビを眺めていると、一人の女性が店に入ってきた。すると、その途端隣の席で飲んでいた先客が「○○ちゃ~ん」とその女性とおぼしき名前を呼んで気をひこうとした。名前を呼ばれた○○ちゃんも満更でもなさそうで、その客と会話を交わしている。そうして、また数分後に再びあわただしく出て行った。どうやら割引券を取りに戻ってきたらしい。割引券とは、ビール一杯をサービスする無料券のようだった。その割引券をどこで配っているかは分からないが、とにかくわたしはその無料券を貰うことはなかった。
すると、4人連れのサラリーマンの一団が入店してきた。そのチケットを握りしめて。
何か、不公平な気もするが、同店を訪れる際には、同店の近くで配られているチケットをGetするのがいいだろう。
酎ハイをお代わりして店を出た。
料理は申し分なしだけに、ビールのまずさがもったいない。
「立ち飲み」か否かはどっちでもいいが、「立ち飲み」を標榜しながら実際は異なるというのはいかがなものか。
「550円」で売る、憲五百の生ビールには様々な工夫と感動が詰まっているという、だが、400円の生ビールには不満だけが残った。
たかがビール、されどビールなのである。
氏の講演そのものはさほど面白いものではなかった。村上氏の店舗では、生ビールが一杯550円とのようで、そのやや高めの料金には確たる根拠があるのだという。講演には、その根拠ははっきり明かされることはなかったが、いずれ熊本を訪れて、くだんのビールを実体験したいと思う。
村上氏の話しを聞いたらがぜん居酒屋に行きたくなった。だから、わたしは仕事を終えると、その2日前にこの五反田で探すことができなかった「呑2」に向かったのだった。
五反田。
五反は約5,000平米。たった五反しか田んぼがなかったわけではないだろうから、この場合、この辺りには五反百姓の集落があったのだろう。そのためか大衆居酒屋の赤提灯があちらこちらで揺れている。結局、「呑2」の場所はインターネットで調べてしまった。五反田駅南口の交差点を目黒方向に歩き数分、「呑2」は大衆居酒屋がひしめきあう一角に佇んでいた。
まず、扉を開けてがっかりした。立ち飲みという触れ込みだったが、店内にはしっかり椅子がある。全然、立ち飲みではないのだ。店頭の赤提灯にもバッチリと立ち飲みと記されているのだが。
立ち飲みを自称しながら実は立ち飲みではない店はたまにある。確かに簡易テーブルと折り畳みの椅子だから、準スタンディングとも言える。だが、お店の看板には正しい情報をしっかり書くべきである。店内から椅子を撤廃するか、赤提灯を変えるか、是非徹底してもらいたい。店内は入口から向かって左側がカウンター。右手側がテーブル席にあつらえられた10坪程度の小さな作りだ。
まず、生ビールを頼んだ。生一杯が400円とはかなりお得である。早速、一口飲んでみる。「うむ?」
もう一口飲んでみる。「うむむ?」
なんかおかしい。ビールの味が乾いているようだ。もしかして、もしかすると、これはビール風飲料ではないか?100%断言することはできないが、高い確率でそれはビール風飲料だと思う。
と、いうことは高田馬場の「呑2」の生ビールもビール風なのか?せっかく、07年における居酒屋アワードの立ち飲み部門最右翼と目されていたのに。
さて、話しは脱線したが、とにもかくにもこのビールがやたらとおいしくないのである。
つまみには、チゲもつ煮込み(400円)を頼んだ。可愛らしい丼にて出された、それはピリリと辛く、だがまことにおいしい。臓物も大ぶりでやわらかく、しっかりとじっくりと煮込まれていた。煮込みに関しては、高田馬場も五反田も甲乙つけがたいほど素晴らしい。
ペロリと平らげて、次に酎ハイ(300円)と豚角煮(400円)を頼んだ。お店のお姉さんは愛想がよく、一見のわたしでもフランクに対応してくれる。
酎ハイは大きめのグラスに注がれて出てきた。量も価格もまぁ妥当なところだろう。豚角煮は八角が効いて、肉もやわらかくいうことなしだ。
店の隅に吊されたテレビを眺めていると、一人の女性が店に入ってきた。すると、その途端隣の席で飲んでいた先客が「○○ちゃ~ん」とその女性とおぼしき名前を呼んで気をひこうとした。名前を呼ばれた○○ちゃんも満更でもなさそうで、その客と会話を交わしている。そうして、また数分後に再びあわただしく出て行った。どうやら割引券を取りに戻ってきたらしい。割引券とは、ビール一杯をサービスする無料券のようだった。その割引券をどこで配っているかは分からないが、とにかくわたしはその無料券を貰うことはなかった。
すると、4人連れのサラリーマンの一団が入店してきた。そのチケットを握りしめて。
何か、不公平な気もするが、同店を訪れる際には、同店の近くで配られているチケットをGetするのがいいだろう。
酎ハイをお代わりして店を出た。
料理は申し分なしだけに、ビールのまずさがもったいない。
「立ち飲み」か否かはどっちでもいいが、「立ち飲み」を標榜しながら実際は異なるというのはいかがなものか。
「550円」で売る、憲五百の生ビールには様々な工夫と感動が詰まっているという、だが、400円の生ビールには不満だけが残った。
たかがビール、されどビールなのである。
「生ビール」って書いてあるのに「ビール風」を出すってのは犯罪だと思う今日この頃。実際違法だろうしー。
居酒屋チェーンとかじゃちゃんと分けてるもんね。
特に喉が渇いてる一口目のお酒は・・・。
たかがビール、されどビール、やっぱりビール。
基本はやっぱし大事ですね。
無責任なようですが。
しかし、ビールそのものが美味しくなかったのは間違いありません。
今p、まき子さん、こういうときどうしますか?
店の人に問いただしますか?
かつて、わたしは一度だけ聞いたことがあります。
「これ、ビール?」って。
すると、その店のマスターは「ビールですよ」と言い張りました。少し、顔を引きつらせながら。
その後に店に行ったら、ビールはエビスになっていました。
こういうお店は根絶したいです。
まき子さんの言うとおり、最初の一杯はおいしく味わいたいです。
今p!お仕事は片づいたかい?
行こうぜ!居酒屋に!
黙って「瓶ビール」ですよ、小市民としては…
社長みたいに。
それが一番確実だもんね。
仕事片付いたら連絡ください。
街に繰り出しましょう!
「○○ちゃん♪」と店員の女の子に声をかけてしまうのは、このお店の常連たちの悪い癖・・・
もとい、これがこのお店の最大のメリットになっていたりもします。
ママや女の子たちが気さくで、
それでいて、嫌らしくないので、五反田の様な場所では、一部のサラリーマンたちのオアシスと化しているのです。
最大のデメリットも、この常連かもしれません。
というのも、一見さんがつきにくいのですよね。
自分もリーマンになる前は水商売が長かったのですが、常連の扱いを間違えると、一気にお店の傾向が変わってしまうのは、経験でよくわかっています。
とはいえ、よくない常連と化してしまっているのも、自分の驕り、いや、お恥ずかしい限りです。
さて、肝心の「ビール」に関してですが、酒好きである常連の私たちでもよくわからないというのが本音です。
生ビールが美味しい時と、イケていない時、確かに両方ありますからねぇ・・・
ただ、やはり提供側・お客側の両者の経験から、
これは、サーバー洗浄の回数やタンクの保存方法や期間、湿度、グラスの洗い具合に加えて、ガスの濃度・・・など、
かなりさまざまな要素が複合的に絡んでいることは周知のとおりです。
少なくとも、タンクの中身が「ビール風飲料」でないことは間違いないと・・・思っています。
(※自信がないので、こっそり確認してきます 苦笑)
もう一つ、立ち飲みという表記の件です。
このお店、出店当初は確かに立ち飲みだったのです。
しかし、このお店で『数時間』飲み続ける常連の数が増えていき、当初はバット(酒屋が運搬に使う黄色だったりするケースです)でイスを作り出したりしてしまい、
結果として、なし崩し的にテーブルと椅子が増えていった・・という経緯があります。
今のようなスタイルになったのは、2008年の1月からだったと記憶しています。
確かに、提灯に「立ち飲み」と明記されていますが、今では、立ち飲みスペースはゼロとなってしまいました。
「立ち飲みファン」としては、いささか残念であるのですが、
スポンサーが提供してくれた貴重な販促物を無下に取り外すことのできないサービス側の立場、
加えて、ラブホテル街(某女子アナがスクープされたラブホの真横)という立地条件から、大きな赤提灯がなければ、入るほうも入りにくいという立地条件も考慮して、
ご愛嬌程度に思っていただければ幸いです。
※店内は、完全に外部に露出しており、壁やドア、入り口が存在しないと言っても過言ではありませんので、
目の前までくれば、店内の状況は一目瞭然・・つまりラブホ街の往来も一目瞭然
というデメリットもありますね汗
最後になりますが、
このお店、料理は非常に美味しいです。
100%中国人が作っているとはいえ、高田馬場店のママ特製レシピもさることながら、日本料理もピカ一だと思います。
このご時世、若干の値上げを経ておりますが、お近くの方は、チョイ呑み程度に顔を出していただければ・・と思います。
追伸
決して、お店の人間ではありませんので悪しからず(苦笑
お店の経緯が非常によく分かりました。
当ブログでも事実確認を経ておらず、安易な感情で論評している点など、今となっては反省するのみです。
ただ、高田馬場の「呑2」があまりにもいいお店で、五反田店もその期待度が高かっただけに、辛口の書き方になってしまったことだけはご理解ください。
ビールと立ち飲みの表記の件は大変よく分かりました。
常連さんである、らいぉんさんの見方のほうが的を射ていることだろうと思います。
ただし、常連さんはどこの店でもおられますし、それはデメリットになっている部分はあっても、わたしはとりたてて不快な思いをしたわけではありません。
今、改めて自分の文章を読み返してみると、さも不快な思いをしたような表現になっていますが、本心はそうではなかったことを追記しておきます。
稚拙な文章ゆえ、今ならこうは書かないだろうという思いがあります。
本文中にもありますが、わたしも酒肴に対する評価は高いです。本当においしかったですよ。職場が近かったら、通いたいお店のひとつと評価しております。
是非、「呑2」でお会いしたいものです。
ちなみに今、日替わり半額サービスありますのでよろしくね!
月曜 角ハイボール200円
火曜と木曜 ビール250円
水曜 サワー 200円
金曜 ホッピー 初回100円引き
コメントありがとうございました。
お店の方から、直接ご連絡いただくのは2回目です。
正真正銘のビールとのこと。
疑ったりしてすみませんでした。
この数年の間にお店を更にブラッシュアップされたのですね。
ここ数年、五反田に行く機会が少なくなりました。
最後に五反田で飲んだのは「呑ん気」でした。
次回、五反田に行く際は、是非立ち寄らせていただきます。
どうぞ、よろしくお願い致します。