旅からの帰り道は寂しいものである。日常へ戻るタイムトンネル。いや、意気消沈してはいけない。帰りはご当地の味と酒で〆たい。
最近の駅のキオスクはご当地のもので溢れている。それも旅の帰り道の楽しみだ。箱根湯本のキオスクの店頭を眺めていると、駅弁らしきものは皆無。おにぎりはあるが、折り詰めはない。こりゃ困ったな。
どうしようなと思った、その時、小さなかまぼこを見つけた。これはちょうどいい。お、やっぱり「鈴廣」か。毎年、箱根駅伝を見ながら、鈴廣のかまぼこで一杯飲る。箱根の味、鈴廣。これは嬉しい。
その小さなかまぼこは「ぷちかま」というらしい。ちょっと邪道だが、「明太マヨ」というのをチョイスした。
さてビールを選ぼうと冷蔵庫にまわるが、肝心のビールが見つからない。
「箱根ビール」。
鈴廣が作ったクラフトビール。かまぼこに合うビールとして醸造されている唯一無二のビール。
その「箱根ビール」がない。かまぼこは仕入れているのに、ビールがないということがあるのか。それとも、ビールは売り切れてしまったのか。とりあえず、ないものはもう仕方ない。あるもので検討しよう。そうすると選択肢は一つしかなかった。
「御殿場高原ビール」のヴァイツェン。
これは何度か飲んだことがある。
ビールにはありついたが、残念ではある。
車窓から見える、鈴廣の工場を横目に、「ぷちかま」と「箱根ビール」で、小田急の箱根路を往きたかった。ただ、「ぷちかま」の明太は旨かった。かまぼことしては邪道な商品ともいえるが、仙台の笹かまだって、チーズ入りをいち早く出してたし。ただ、明太は小田原じゃねーよと悪態つきながら、缶ビールをいただく。そのビールはホワイトビールだから、あまりかまぼこには合わなかったが、まぁよしとしよう。次回の箱根は必ず「箱根ビール」を飲もうと固く心に誓った。
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