O坪さんと別れて、酒でも飲みに行くか。
ただこの日はあいにくの荒天。雨だけでなく、風も強く、店を探してさすらひたくない。2023年の「立ち飲みアワード」の「富士屋 本店」に行こうか。
「ハムキャ別」をいただきに。
17:30にお店に入った時は、店内はもうそこそこ混んでいて、自分はいつものカウンターにポジションさせてもらった。
まずは「ホッピー」白(350円)と宝焼酎の大ボトル(750円)をオーダー。
つまみはすでに決めている。
「ハムキャ別」(400円)と「スパサラ」(350円)。
キャベツが高い昨今、お店はさぞかし大変だろうと思う。そして、「スパサラ」は辛子の辛さがやみつきになる。
これ、もう「富士屋」の定番。
しばらくすると、左隣のご夫婦のうち、女性がじっと自分の「スパサラ」を眺めてるいることに気がついた。目線をご夫人に移すと、「それ、おいしそうだなと思って」という。
「スパサラですよ」と教えてあげた。
旦那さんはモト冬樹さんみたいで、お話しするとやはり音楽関係のお仕事をされているとのこと。2週間に一度、「富士屋本店」に来るらしい。自分はといえば、10ヶ月ぶりの「富士屋」。W社の仕事が終わってから、渋谷にはなかなか来れない。「立ち飲みラリー」山手線編ももう5年くらい渋谷でスタックしている。あと一軒、行くべき立ち飲みがあるが、18:00開店なので、なかなかタイミングが合わないのだ。
「スパサラ」とハムキャを片付けて、「アジフライ」(450円)をオーダー。これも自分の定番コース。
やがて出てきた、タルタルソースべっちょりの「アジフライ」を見て、またもやご夫人は驚く。
「おいしそー」。
そうでしょう。
心の中で思った。
「オーダーがお上手ね」とも言われた。
いいお店はメニューを見ただけでワクワクする。言い換えるとワクワクしないお店は優れたお店とはいえない。「富士屋本店」はとにかくもうワクワクするし、何を食べても外れがない。つまり、何を頼んでもオーダーは上手に見えるはずだ。
そして「アジフライ」。
ふんだんなタルタルソースを贅沢につけていただく。
本当にうまい。
やがて、ご夫婦は帰っていった。
「またお目にかかりましょう」と。
タルタルソースは確かにうまいが、禁断のソースでもある。それはカロリーだけだなく、ある程度満腹感も得られてしまう。つまり、これでオーダーストップになるのだ。帰りに「兆楽」にも行きたかったが、またの機会にしよう。
「富士屋本店」のクオリティは変わらず高い。
「立ち飲みアワード」の連覇の可能性は十分あるな。
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