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「馬力」を出て、我々が入った店は京風おでんがウリの「大寅」。今pの故郷に引き寄せられたのかもしれない。
内神田、わたしたちが6年前まで一緒に働いていた場所。
帰巣本能なのだろうか。
神田らしからぬ、少しエグゼクティヴな雰囲気。そこに迷い込んだおっさん2匹。
生ビール480円は、神田水準からすれば100円程度は高い。
加えて、おでんの価格もちと高い。
100円の具は数える程度。
「玉子」「昆布」「ちくわ」。
あとは軒並み150円から300円。おでんの中心選手は200円というイクスペンシブさである。
何故か。
京都から食材を運んでいるからなのか。
そもそも、京風とはなんなんだ。
今pに質問すると、「だし汁が違う」と返ってきた。
それならば、食べてみよう。
わたしが注文したのは上記の100円の具。
さすがは、清貧の、いや貧乏さすらいである。
ものの本によれば、京風おでんに使用する醤油は淡口醤油なるもののという。なんか、見た目から薄そうだが、果たして出てきたおでんをみると、本当におつゆが透き通っているよう。
味わいもあっさりだ。
なんだ、この!上品ぶって!
でも、おいしい。確かに。
でも、でもね。
高いよ。全体的に。
ビールもおでんも。
生ビールを飲み干し、さて。
おでんといえば、日本酒に相場が決まっているが、この店は焼酎ばかりが置いてある。しかも、九州の焼酎がほとんどじゃないか。
京風おでんにはやはり京都の酒が一番合うんじゃないか。
仕方ない。
ラインナップされている「結人」を常温で頼んだ。
これ、群馬の酒造会社らしい。
日本酒好きな今p、そいえば、これまでも様々なところで日本酒を飲んできたな、と思い出が走馬灯のように駆け巡る。
今度はどこで飲めるだろう。今pとは。
日本酒をちびちびとやりながら、神田での夜は更けていった。
京風おでんって・・・。(苦笑)
そもそもおでんって、関東の食べ物で、関西ではおでんが伝わってきた時には「関東炊き」と呼ばれていたらしい。(今でもそう呼ぶ人もこっちではいる。)
まあ、おでんが関西に入ってきた後、だしを関西風に変えるとかや薄口しょうゆを使う等、どんどんとアレンジされて変わっていったようだけど・・・。
それにしても、マーケティングとかイメージ戦略とかでなんでも「京風」とつけるのは、個人的には凄く安直で、狡いイメージがあって好きになれないなあ。
京風ラーメンとか、京風タコ焼とか、果ては京風メロンパンとか、「明確に京風いうてくくれるもんなんか存在せーへんわ!あほちゃうか!!」と、声を大にして言いたいよ。
京風はブランドだね。
京都がつくと、なんでも格調が高くなる。
でも、それはユーザー側が有り難がってるから、という我々の姿勢も言われるべきなんだろうね。
京都でよく行ってた居酒屋さんのおでんが美味しかったから「京風」ってそんなもんと思ってたかも(笑
京風おでんってなんや!!と怒っていながら、実はうちの家はおでん大好きで、昆布だしの薄口醤油という、まさに京風おでんを作ってたことを思い出したりして・・・。(笑)
「古都 京都」のイメージが、京都好きな方々の好印象を生むんだろうけど、それを利用して、真の京都ではないもので商売する狡猾な奴は、個人的にほんと許せないなあ。
本来の、京都の真の商品であり、職人技である、京都古来からの工芸品とかが、もっと売れればいいのに。
けど、本物の京都のなんだかんだ、すげえ手間と時間といい素材が使ってあるから、めっちゃ高いんだよなあ・・・。
まあ、京都に限らず、どこの産品でも、ちゃんと作ってある「本物」はそれ相応の値段がするんだけど。
めっきり寒くなったね。関東煮が恋しくなってきたんじゃない?
東京に来るときは、声をかけてね。京風ではない、関東煮を食べに行こうよ!
師よ。
家庭にあるのなら、京風おでんは存在するんだよ。
これが、ビジネスベースでやるんだったら、話は違うけれどね。
昨今のB級グルメってうさんくさいいんだよなぁ。
B級グルメって、仕掛けるもの?
いや、土着のものなんじゃないかなぁ。
繰り返すけれど、京風おでんが家庭で定着していたなら、それはOKだよ。