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「FooTNiK」。
恵比寿に降りると素通りしてしまう店だけど、この日は違った。
蒸し暑くて、蒸し暑くて。MJと落ち合ったら、有無も言わず、我々はこの店に入った。おいしいビールが飲みたかったから。
でも、ガーデンプレイスまでは、ボクたち、持ちこたえられなかったんだろうなぁ。
恵比寿駅から徒歩15分弱。いや、動く歩道を使っても10分はかかるだろう。冷たいヱビスっていう選択肢もあったけれど。
ボクたちもう限界。だから、手っ取り早く、目の前のスポーツバーに入ってしまったというわけ。
まさに背信行為。恵比寿でヱビスを飲まないなんて。
でも。「FootNiK」で飲んだ「ヒューガルデンホワイト」ときたら、これがまたご機嫌だった。
ホワイトビール特有の爽やかさがじめじめした空気を一掃してくれた。マジでたまらん。
樽生の「ヒューガルデン」。最高だよ。
無理して、ガーデンプレイスまで行くことはなかったなって、ボクたちは笑いあった。
「FooTNiK」という名のスポーツバー。店には幾つかのテレビが欧州サッカーのゲームを流している。そういや、ボクたち、出会ってからもう何年になるだろうか。
サッカー日本代表は、フィリップ・トゥルシエからジーコにかわり、黄金のカルテットと呼ばれる体制で、サッカー人気が高まった頃だった。野球は西武ライオンズと讀賣が日本シリーズを戦った。まだ、クライマックスシリーズなどなかった頃である。スポーツジャーナリズムに立ち向かう気概に満ちていた。
今から思えば、それは一瞬の夏だった。
その後、MJは京都に転勤になり、お互いに子どもが生まれ、生活に埋もれていった。
それとともに、スポーツ界を巡る環境も大きく変わった。
だが、こうして、一年のうちに数回、元気に酒が飲めるのは嬉しいこと。
ブラジルW杯まで、一年をきった今、ボクらは何故か自然にこうして会うのである。
ヒューガルデンホワイトを飲み干し、まだ飲み足りなかった我々は、「バスペールエール」をパイントでお代わりした。
こののど越し。最高。上面発酵ビールの爽やかさ。
鼻に抜けるフルーティーな香りが、じめじめとまとわりつく鬱陶しい季節の風を洗い流してくれる。
「最高の夕方だよな」。
そう言って、ボクとMJは笑いあった。
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