幕張メッセで取材を終えた後は、千葉市美術館で開催されている、江口寿史さんの展覧会に行こうと決めていた。16時近くに仕事が終わり、さて千葉港を目指そうかと思ったところで、念の為開館時間を調べたら「16時半まで入場可」とあった。入場時間までには間に合いそうだが、閉館まで1時間もないっていうのは辛い。駆け足で見なければならず、それでは行く意味があまりない。
なので、江口寿史さんの作品展は諦めた。
となると、行き先はもうあそこしかない。
船橋の「一平」。
もはや毎年恒例の。
最近は、この年初に行われるイベントの後しか船橋に行けなくなった。2022年に至っては、居酒屋初めが、「一平」だった。なかなか船橋にはもう来れない。それでも年に一度でも来られるなら、まだいい方か。
西船橋で乗り換えた時、理不尽な理由で電車に乗れず、腹が立ったが、なんとか船橋で降りて、「一平」を目指した。店に辿り着き、ドアを開けた時、驚きが走った。いつも満員近い店内が空いているのだ。入口手前のカウンターは左右両方とも客がいない。こんな光景を見るのは初めてだった。
右側のカウンターに座り、「ボール」をコール。その「ボール」が届いた時、「肉豆腐」と「煮玉子」をオーダーした。
あぁ、「ボール」も「肉豆腐」もうまい。歩き回った疲れも忘れてしまう味。千葉市美術館には行けなかったが、それはそれでよかった。
2杯目の「ボール」をおかわりした時、「ウィンナー」を追加。ところが、この「ウィンナー」に異変を感じた。見た目はいつも通りなのだが、やけに硬いのだ。これ以上は推測になるから言わないが、クオリティ的には酷いレベル。もしや、この品質がお店の状況を示しているとか。いや、これも推測に過ぎない。
やがて熟女が一人、店内に入ってきた。女性の一人飲みかと思いきや、厨房へと消えていき、やがて前掛けをつけてカウンター内に入ってきた。なんだパートさんだったか。だが、女性が働いているのは初めて見た。てっきり、カウンター内は女人禁制なのかと思っていた。
満席ではない「一平」はなんだか気の抜けた店に感じた。やはりあの雰囲気が酒をうまくしていたような気もする。さすらひアワードを受賞した時の輝きは感じられなかった。
そして、「ボール」3杯目をオーダーした頃合いになっても、お店は満席にはならず。時刻は17時を過ぎたのに。
一体、「一平」に何があったのか。今度こそ本当に常連さんが離れてしまったのか。心配が杞憂であればいいのだが。
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