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居酒屋さすらい 0761 - 唐人屋敷を彷彿と - 「立ち呑み ピン」(千代田区神田駿河台)

2014-07-05 08:28:44 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

小川町に立ち飲みが増加しているという話しを聞き、万世橋を渡って出かけてみたが、いっこうに立ち飲み屋は見つからなかった。

気が付くと、神保町まで歩いてしまい、それならば以前、店に入れなかったお茶の水の立ち飲み屋「ピン」に行ってみようと思い立ち、坂をのぼった。

5か月ほど前、「ピン」に行ってみると、消防車がたくさん駆けつけていた。悪いタイミングの日もあるもんだ。結局、その日「ピン」には入れずに、違う店で酒を飲んだ。

「ピン」の入り口は分かりにくい。なにしろ、建物と建物の隙間を入らなければ、入り口に辿りつけないからである。

 

その狭い道をすり抜けて、入り口をくぐった。

立ち飲み屋としては規模の大きな店である。煉瓦色の壁に多角形の窓、そこに「福」とか「一」といった文字が掲げられている。

一見すると中華の店のように感じる。

だが、内容はそうではない。

「モツ煮」(450円)「大人のポテトサラダ」(350円)。

これが、最初にわたしが頼んだオーダーである。

気になるメニューでは「ネギ塩トマト煮込み」(450円)というメニューがあった。

至って、純潔的な立ち飲み屋であることが分かる。

ビールはプレモル。値段は420円。価格的には申し分ないが、プレモルというのが不満である。そもそも、この専用のジョッキが嫌いだ。逆三角形のジョッキは確実に内容量を抑えているのではないだろうか。

 

具だくさんの「煮込み」に刻みネギがたっぷりとまぶされている。王道の「煮込み」だ。

やや、脂っぽいのが気にかかるものの、味は意外にさっぱりしている。若干、酢が入っているのかなとも思うが確証はない。基本はしょうゆベースである。

「大人のポテトサラダ」は面白かった。全体的に夕日のような色をしたポテサラで、目玉焼が乗っているのも見事。こんにちのポテサラブームを先取りしたかのような創作ポテサラだった。

ゆで卵と目玉焼のダブルである。

 

飲み始めて、少し落ち着いてくると、自分の頭上に吊革があるのに気が付いた。

吊革とは、あの通勤電車でおなじみの吊革である。

何故、こんなところに吊革が。これでは、帰りの電車を想像して興ざめしてしまうではないか。と言いつつ、その吊革につかまって酒を飲んでみる。

ある意味、新鮮である。だって、吊革につかまって酒を飲むことなんて恐らく過去もこの先もきっとないだろう。

 

生ビールを飲み乾し、「御茶ノ水ハイボール」(380円)を頼んだ。

この手のご当地ハイボールorサワーはけっこうある。以前、町田の「立ち呑み屋」で飲んだサワーは「町田サワー」といった。

この手の代物はどうしてもついつい頼んでしまうのだ。

しかし、何故「御茶ノ水」なのか。何故,東京メトロなのか。店の立地的にはJRの方が近いのだ。したがって,「お茶の水ハイボール」が適当ではないか。

いろいろ想像を逞しくしてみた。

考えられるのは神田川の水で作られているから?いやいやそんなわけないだろう。だったら、店員さんが丸ノ内線を利用しているから?

ううむ。謎が謎を呼ぶ。

 

そうこうするうち、今度は店の天井からきらびやかなシャンデリアが吊り下げられていることに気づく。

何なんだ。この立ち飲み。

様々なものが吊り下げられているではないか。

 

店を出るころに気が付いたのだが、この店、なんとなく長崎の風情がある。

幕末の長崎。そう、唐人屋敷。

外観といい、内装といい、そしてメニューに至るまで。

オリエンタルでありながら、どこか西洋の匂いが薫る。

和風と思いきや、エスニックなものもあったり、なんでもありのバトルロイヤル風。

けっこうワクワク感の高い立ち飲み屋だ。

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