![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/13/726f2cd2058f1bcd50559d9bff1eb720.jpg)
東京ドームでの野球観戦の帰り、反省会と称して水道橋駅の裏側にて飲む。だが、この日は目下断酒中。その旨をUち~さんに告げていた。
「今、酒飲めないんすよ」。
「どうしてですか?」。
耳の具合が悪く、薬を服用中であることを説明した。
だから、試合後の反省会は「上海飯店に行きましょうよ」と提案した。前回二人で野球観戦した後も「上海飯店」に入ろうとしたら、満席で断られた経緯がある。今回も二つ返事で了解してくれるものと思っていた。すると、Uち~さんはこう言った。
「中華なんかより、いいとこ見つけたんですよ」。
え?中華ではない。イタリアンか、それともフレンチか?野球帰りでも入れるカジュアルな店でも見つけたのか。そう思って、U~ちさんの後をついていくと、彼はふと立ち止まり、「ここですよ」と言った。そこは思いっきり酒場だった。
「いや、だから酒飲めないんだって」。
もう一度そういうと、「え?ここは嫌ですか?そうしたら」と、またそそくさと道を行く。次に着いた店も居酒屋だった。
「まっいいか」。
どうやら、Uち~さんは真剣に酒が飲みたいようだった。自分は烏龍茶でも飲んでいればいいや。
生憎、この店は満席だったため、最初の店に入ることにした。店の名は、「大衆酒場 合掌」。大衆酒場と名乗るのが恥ずかしいくらい、若者をターゲットにした居酒屋である。店に入る前に嫌な予感がした。Uち~さんには悪いが、ここが彼が見つけたという「いいところ」なのだろうかと。
カウンターに座り、Uち~さんは、「生ビール」(390円)、自分は「烏龍茶」(290円)をもらった。あくまでも断酒。
実は「居酒屋さすらい」の歴史の中で、酒抜きは初めてではない。拙欄が、まだ「居酒屋放浪記」を名乗っていたNo.0018に経堂の「げんじ」という店で経験した。あの時は、親知らずを抜いた翌日のことだった。
店は騒がしかった。
お通しはキャベツをごま油で和え、紅生姜と海苔をまぶした一品。
これが300円。確かにこれはうまいのだが、大衆酒場を名乗って、お通し代をとるなよと言いたかった。
この店のウリは一本50円の串焼き。この値段は「居酒屋さすらい」史上最安値。
串自体、通常の串よりも短く設定、その分肉量も減らしているように見える。レバー、ハツ、ねぎまなどいただいたが、肉のクオリティはそれほど悪いものではなかった。けれども、なやり厳しい料理もあった。「月見マルチョウ」(499円)。
文字どおり、マルチョウと生卵の組み合わせの一品だが、マルチョウの質が悪かった。まるで、段ボールを食べているような食感。正直な話し、食べた後に気持ちが悪くなった。
「烏龍茶」といえども、喉が乾いているせいか、一杯目を空けて、おかわりをいただいた。やがてすぐに二杯目が来たのだが、なんかグラスの様子がおかしい。嫌な予感がした。ちょっと口をつけて舐めてみると、それは「ウーロンハイ」(490円)だった。すぐさま、店員に申告したのだが、女性店員は「やっぱり?」と言いのこし、「烏龍茶」に変えた。しかし、それだけで済むのだろうか。
なんだか不愉快な気分になってきた。ただでさえ、カープが無様な負け方をし、来たくない居酒屋に連れて来られ、不愉快な対応を受ける。もう、早く帰りたい気分になった。
「あと1杯で帰りましょう」。
最後に一杯ずつ、飲んでお会計の段になった。串焼き50円が看板だから、てっきり安価な店だと思っていたが、2人で5,654円。そんなに安くない。いや、むしろ高くないか。串焼き一本50円を餌にして、それ以外のメニューの値段を高く設定している。うん。これは大衆酒場ではない。ちょっと質の悪い居酒屋だ。
Uち~さんに、3,000円を渡したが、彼はそのままお釣りもポッポにしまった。いや、確かに割り勘しても釣りは僅かだったし、自分の方が歳上だから多く支払うのもやぶさかではない。でもね、「中華なんかより」と言ってボクのリクエストを断って、行きたい酒場に来たんだから、率先して払いなよ。しかも、自分は安い「烏龍茶」を飲んでた訳だし。
とにかくもう疲れた。東京メトロの後楽園駅までの道のりはやけに長かった。
こんにちは。
ある意味、新興宗教と同じです。勢いもあるし、大勢の中にいるので、振る舞いも怖いです。そんなエリアからとっとと離れて、別のところでゆっくりしたいのですが、友人と一緒に野球に行くとそういうわけにもいきません。
それも含めて、野球観戦は疲れるんですけど。
ゲームプレイ展開や勝敗の余韻を引きずってるからヘンな勢いがあるし。
横浜は関内なんかも凄いですよ。青い服来た客がた~くさんいます。会話になりまっせん。