S社との打ち合わせが終わって、飲みに行きましょうとなった。P社のYちゃんは、そんな誘いを一切しないが、S社のSきばら社長は積極的に労いの場を作ってくれる。
連れてきてもらったお店が、「豚足ホルモン アベ商店」。鶴見はホルモンの店がやたらと多い。京急の駅、東側の一角にはハングルの店も少なくない。
確か前回もホルモンだった。
赤いテントが眩しく、まだ比較的新しいお店のようだ。
カウンター、テーブル席とある、わりあい大きな店で、我々は入口近くのテーブル席に陣取った。後ほど、S社のMオさんも合流する予定である。
豚足とホルモンを前面に出す店だが、店内には何故か寸胴の鍋があり、ぐつぐつとお湯が煮立っている。普通のホルモン屋ではない感じ。
「生ビール」(600円)をオーダー。
ビールはキリンラガーである。
この日は飲まなかったが、「ホッピー」もラインナップ。セットが550円。「追加・ナカ」は250円。税込みといえど、セット+「ナカ」2杯で1,050円は高めの水準だ。
ちなみに「追加・ナカ」の焼酎は「キンミヤ」である。
メニューを見て、「おや?」と思った。一般的なホルモンは網焼きだが、ここはどうも鉄板のようである。タン、コウネ、ハラミ、カルビは焼肉。ホルモンはまた別途用意され、これらは鉄板で焼くようだ。この2種をセットにしたのが「名物アベ盛り」というもので、2,550円という価格帯である。
しかも、「コウネ」という聞きなれない部位がある。牛の前足バラ肉で広島での呼称が「コウネ」だ。
広島発祥の店なのかと思いきや、調べると「食べログ」には大阪発祥とある。
正直よく分からない。
そこで、まず看板メニューとやらの「名物豚足」を4個(1,000円)と焼肉とホルモンを一つにした「名物アベ盛り」をオーダーした。
豚足というものが子どもの頃は、おどろおどろしかった。
親父がほぼ毎晩、酒のつまみに豚足を食べていた。以前も書いたが、親父は一時期、焼鳥卸の会社を経営していた。その会社は人に騙されて4年で潰すのだが、その間、精肉の業者から、自分用に豚足を買っていたのだろう。ほぼ毎晩、豚足を食べていた。ある日、親父は自分に「食べるか?」と聞いたが、「いや、いい」と言った。豚の足がそのままになっているのがどうにも恐ろしかった。
今、酒場でもなかなか豚足はお目にかかれない。だから、「豚足」メニューは魅力だ。
その豚足がじっくり煮込まれていて、抜群にジューシー。
そして鉄板焼きは、鉄板の扱い方が難しく、お店のお姉さんにレクチャーを受けた。何やら水分を除去するために鉄板そのものが、傾いている。焼くのにちょっとコツがいるようだ。
その鉄板で焼いた肉たちが、本当にうまい。網焼きもいいが、鉄板でいただく焼肉も悪くない。
「豚骨スープ」は一杯無料。これがまたいい味をだしていた。厨房手前のバカでかい寸胴は豚骨スープだったのである。そのスープはラーメンにも使われている模様。メニュー表の「ラーメン」の文字がとてもとても気になる。今回は「ラーメン」(700円)にまで手を出さなかったが、しこたま飲んだ後、〆の「ラーメン」も欲しくなる。
従来のホルモン屋さんにはない、様々な趣向と酒肴で楽しませてくれる店。
なかなかいいじゃないか。
会合はビール3杯で終了した。
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