「三平」を出て、浜松町をうろつく。文化放送の裏側はもうすっかりと変わってしまい、あまり赤提灯の灯火も少なくなってしまった。隣の駅である新橋と比べ、浜松町は格段に立ち飲み屋が少ない。対等には勝負できないという算段があるのか、立ち飲み屋を目指す人は新橋へと向かう。
久々に、文化放送裏手側を歩いたが、知らない店を幾つか発見した。
その中にちょっと気になる店があった。「三番船ハ印」である。そのネーミングだけでも強く引かれるところ。そしてそのたたずまいは、軽くもなく重くもない。どういう店なのか。
早速入ってみると、1階は立ち飲みスペースになっている。しかし、最近は座りと立ち飲みをミックスする店が本当に増えた。どちらのニーズにも対応できる店作りなのだろうが、この店のように本格的な魚料理を食べさせる店が立ち飲みをするというのも時代の流れを感じてしまう。
だが、今日のわたしは一人ではなかった。裏記者会の開催となって、わたしが店を物色していたのだ。5人の出席ということで、2階に通された。2階に行くと純和風の部屋が現れる。どうやら元は住宅だったようだ。
畳の上に座り、生ビール(480円)を頼む。
つまみは「いかのバカうま喰い」(550円)。
魚介類が豊富である。
いいじゃない。いいじゃな~い、この店。
メニューを繰ってみる。
「海の男の海賊焼き」(800円)とか「ぶっかけ稲庭うどん『佐藤養助』」(850円)といったように意味不明のメニューが並ぶ。だが、この意味深なメニュー、なんとなく気になってしょうがない。
ちなみに「食べログ」では「江戸時代から明治時代にかけて、各地の産物を運び日本料理の発展に大きな役割をはたしたとされる商船「北前船」をコンセプトに…」と店を紹介している。なるほど、各地の特産品をどっさりと積んで全国を廻っていたのか、と当時の情景をイメージなどしてみる。
メニューの多くは秋田県のものが多くあるように見受けられた。
そのうちのひとつ「横手焼きそば」(700円)を注文する。ご存知、B級グルメ、B1グランプリを獲得したメニューである。
このB級グルメを食べさせる店が少しずつ増えてきたんだよね。
お酒も豊富で、メニューも豊富。何よりもそこにはエンターテインメント性すら感じてしまう。新しいコンセプトの居酒屋!今度は立ち飲みで入ってみたいな。しかし、立ち飲みラリー山手線編はいつ、浜松町へと辿りつくのやら…。
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