確か3回目の三島。過去2度は早々に帰社しなければならず、三島でゆっくりしたことがない。今回は時間があるから、ちょっと探検してみようか。スマホで立ち飲みを検索すると広小路という駅の近くに立ち飲みがあるらしい。三島駅から、ちょっと離れているが散歩がてら行ってみるか。
今回初めて知ったのだが、三島には伊豆箱根鉄道なる私鉄が走っているらしい。なんと。鉄っちゃんとしては放っておく訳には行かないが、とりあえず往路は歩いて店を探してみるか。
「楽寿園」という不思議な公園をぐるりと回る形で広小路駅へ。途中、知っている店を見つけた。「ビアバール 丸丸」。自分の会社の近所にあるクラフトビール屋さん。あ、本店は三島にあったのか。道理で沼津とかのクラフトビールがやたらと置いてあるのか。
やがて、広小路駅の近くに差し掛かり、件の立ち飲み屋を発見する。何人かの酔人が立って飲んでいるが極めて入りにくい。さてさてどうするかと迷っているうちに一度通りすぎた。うむむ。せっかくここまで来たのだし、次にいつ三島に来るかも分からない。ここはなんとしても入らなければ。
一人の客が店を後にする姿を見て、すぐにその空いたポジションに滑りこんだ。果たして、どのようなオペレーションか分からないが、とにかく「酎ハイ」をいただこう。
メニューを眺めていると、1,000円で飲めるセットがあるようだ。飲み物2品とつまみ1品の「得々セットA」、飲み物3杯の「得々セットB」、いずれも1,000円ぽっきりだ。さて、つまみも食べたいし、ご年配の店主に「Aセット」をオーダー。支払いはキャッシュオン。
さて、つまみは何にするかとホワイトボードを眺めると、これまた変わったメニューがたくさん並んでいる。一番驚いたのは「ラザニア」(500円)。立ち飲みは400軒くらい行ったが、「ラザニア」を置く店は初めてだ。しかも、この年配のおやじと「ラザニア」の組み合わせが妙だった。だって店の名前が「駅」だよ!そんな洒落っ気のない立ち飲みに「ラザニア」って。ものすごいインパクト。
つまみを眺めていて、最も気になったのが、「もつカレー」。カレー好きにはたまらない一品だし、「煮込み」の役割も果たしそうだ。よし、これに決めた。
「つまみは『もつカレー』で」。
そうこうするうちに、「酎ハイ」が出てきた。そして何故かおはじきが一つ。なんだかよく分からず、一口飲むと隣の旦那が教えてくれた。
「セットのお客さん用にね。残りの飲み物をおはじきでマーキング」。
「あ、なるほど」。
上野の立ち飲みてんぷら、「かっちゃん」はサイコロが目印だったっけ。
そうして、お隣の紳士とお近づきになり、話が弾んだ。
「もつカレー」は、期待したほどのものではなかったが、立ち飲みとしては上出来。もつの油がカレーのコクを出している。
店のロケーションはほぼ、駅の構内。改札は10m先だ。これは余りにも便利。電車に乗り遅れることはない。キャッシュオンだから、最後会計に手間取ることもなく、改札に向かえる。
2杯目の「酎ハイ」は、そのおはじきと引き換えに。ついつい、隣の紳士と話しこんで、楽しい時間を過ごせた。まだ時間的には早いが、三島からの新幹線を考えると、そろそろお開きに。きっかり1,000円使って、伊豆箱根鉄道に飛び乗った。
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