「光栄軒」の再開の日が来た。果たして本当に再開できたのか。「光栄軒」に行く道中、何度も反芻した。人口関節は馴染むまで時間がかかるという。マスターのリハビリはうまくいったのだろうか。そんなことを思いながら店に向かった。
だが、心配は杞憂だった。店の前の交差点に差し掛かったところで店の灯りが戻っているのが分かった。
お店到着は17時12分。既に店内は満席だった。多くの人が店の再開を待っていたのが分かる。待つこと数分、カウンターのひとつが空き、着席した。左隣はO庭さん、右隣はここ最近ずっと隣同士になる青年だ。
僅か一月余りのご無沙汰だったが、とにかく懐かしい。そしてマスターの動きはいつもと変わらない。一月半のブランクを感じさせないのが凄い。自分が着席した後もお客はひっきりなし。しかも持ち帰りの客もかなりいて、マスターはフル回転だ。
まずはいつも通り、「紹興酒」から。
マスターは数日前、しっかりリハビリを終え、病院からOKが出たという。そのリハビリはそう簡単なものではなかったはず。並々ならない不屈の努力は本当に恐れ入る。
一品目が出てきた。モリモリのとんかつ。
うわ、これでお腹いっぱいになってしまいそうだ。
自分の右隣に座る青年とは、かれこれもう4回続けて隣同士のご縁。しかも毎日来る常連じゃないとのこと。遭遇率といい、隣席率といい、これはかなり高率な縁である。彼の話しはなかなか興味深かった。また、次回是非とも隣記録を更新していきたいものである。
2杯目からは、いつも通りの「お茶ハイ」。
そしてこれまたいつも通りの「餃子」をオーダーした。
18時を過ぎて、店は俄然混み始めた。外にはお客さんの並ぶ列。
「餃子」とほぼ同時に出てきたのが、これ。ちょっとピリ辛な野菜と豆腐の炒め物。
うわうわ、旨すぎ!「お茶ハイ」がすすんじゃうよ。
18時半を過ぎたところで、ひざげりさんが入ってきた。相当外で待ったようである。O庭さんが帰ると、今度はそこにN山さんが座る。再開はまさに再会の連続だった。
〆の「炒飯」にいきたいところだったが、既に腹がもうぱんぱん。これはもう食べられないなとお会計をお願いすると、マスターが、「今、そばができるから」と言う。
え?「そば」?
町中華なのに、「そば」って。
うわー、その「そば」も本当に旨かったこと。腰があって喉越しがよくて。これはもう蕎麦屋も顔負けの出来である。
この記事、「中華さすらひ」で書くべきか、それとも「蕎麦屋さすらひ」か。
そばをいただき、帰宅の途についた。
楽しかったなぁ。おしゃべりして、旨いものをいただき、濃い「お茶ハイ」を飲む。これでお会計は2,000円弱。年内に、もう一回行けるかな。
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