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境港駅から水木しげる記念館に向かって水木しげるロードを歩いていると、一軒の酒屋に目が留まった。別になんの変哲もないただの酒屋。だが、通り過ぎようとした瞬間、わたしの目に飛び込んできたのは、店の微かな隙間から立ち飲みの風景だった。
「こんなところに・・・」としばし立ち尽くしたわたしは、しばし店に入るか否か逡巡した。
時刻はまだ10時。水木しげる記念館の見学とはいえ、仕事中。しかし、この境港を今度いつ訪れるか、分からない。もしかすると、もう一生ここには来ないかもしれない。
それならば、今入るべきではないか。
と、半ば勢いでわたしは店に突入した。
店にはご隠居と思しきお爺様方が数人。一瞬わたしの入店に驚く素振りも見せたが、すぐに歓待してくれた。
何を飲もうか、店内にはメニュー表などなく、戸惑っていると、「これ飲めよ」と爺様方はジョッキを差し出す。焼酎のお湯割りらしい。
「じゃ、これと同じものを」と店のおばちゃんに告げると、手馴れた手つきで焼酎のお湯割を作ってくれる。
「焼酎、どうする?濃い目にしとく?」とおばちゃん。
「いや、仕事中だから、少なめで」とわたし。
いいなぁ、こういうのって。
「いくらですか?」とおばちゃんに聞くと「100円よ」と言う。
「ん?」一瞬聞き間違えたかと思い、聞きなおすと、やはり「100円」だという。
安い!安すぎる!
もちろん、この値段、「居酒屋さすらい」史上最安のお酒だ。
しかも、ジョッキだよ!
ジョッキを掲げて乾杯。
お爺方は、乾き物を指差して「これ食えよ」と薦めてくれる。
「じゃ、遠慮なく」と、わたしは貝のヒモをいただいた。
「どっから来たんだ?」とお爺のひとりが。
「東京です」と言うと、「お、東京ね、オレ10年前行ったよ」という。
なんなんだ。店に入って僅か1分で、もうこの雰囲気。いいなぁ、これこそ酒場だよ!
お爺方は漁師らしく、今も現役で船を出しているようだ。この日も海に出て、午前中に陸にあがり、そして早い時間から仲間と酒を飲んでいる。
「いいなぁ、こういう生活も」と考えながら、焼酎をくいっとあおる。
すると、ひとりの老人が店に入ってきて、店はもう満員になる。4畳半くらいの小さな立ち飲みスペースに6人のお爺と仕事中の我。
店内は笑いが絶えず、ついついわたしも話しに引き込まれてしまう。なんて、楽しいんだ。
人生の達人たちは、人生を楽しく生きる術を心得ている。
心温まる素敵な酒場だ。
まさにゲゲゲの角打ちだね。
「こんなところに・・・」としばし立ち尽くしたわたしは、しばし店に入るか否か逡巡した。
時刻はまだ10時。水木しげる記念館の見学とはいえ、仕事中。しかし、この境港を今度いつ訪れるか、分からない。もしかすると、もう一生ここには来ないかもしれない。
それならば、今入るべきではないか。
と、半ば勢いでわたしは店に突入した。
店にはご隠居と思しきお爺様方が数人。一瞬わたしの入店に驚く素振りも見せたが、すぐに歓待してくれた。
何を飲もうか、店内にはメニュー表などなく、戸惑っていると、「これ飲めよ」と爺様方はジョッキを差し出す。焼酎のお湯割りらしい。
「じゃ、これと同じものを」と店のおばちゃんに告げると、手馴れた手つきで焼酎のお湯割を作ってくれる。
「焼酎、どうする?濃い目にしとく?」とおばちゃん。
「いや、仕事中だから、少なめで」とわたし。
いいなぁ、こういうのって。
「いくらですか?」とおばちゃんに聞くと「100円よ」と言う。
「ん?」一瞬聞き間違えたかと思い、聞きなおすと、やはり「100円」だという。
安い!安すぎる!
もちろん、この値段、「居酒屋さすらい」史上最安のお酒だ。
しかも、ジョッキだよ!
ジョッキを掲げて乾杯。
お爺方は、乾き物を指差して「これ食えよ」と薦めてくれる。
「じゃ、遠慮なく」と、わたしは貝のヒモをいただいた。
「どっから来たんだ?」とお爺のひとりが。
「東京です」と言うと、「お、東京ね、オレ10年前行ったよ」という。
なんなんだ。店に入って僅か1分で、もうこの雰囲気。いいなぁ、これこそ酒場だよ!
お爺方は漁師らしく、今も現役で船を出しているようだ。この日も海に出て、午前中に陸にあがり、そして早い時間から仲間と酒を飲んでいる。
「いいなぁ、こういう生活も」と考えながら、焼酎をくいっとあおる。
すると、ひとりの老人が店に入ってきて、店はもう満員になる。4畳半くらいの小さな立ち飲みスペースに6人のお爺と仕事中の我。
店内は笑いが絶えず、ついついわたしも話しに引き込まれてしまう。なんて、楽しいんだ。
人生の達人たちは、人生を楽しく生きる術を心得ている。
心温まる素敵な酒場だ。
まさにゲゲゲの角打ちだね。
こりゃまたオイラの住むまち、小樽にも無いようなディープな酒場ですな。
いつもに増してナマの臨場感が感じられ、堪らない記事ですぜ。
いつものお願いですが、「今度、連れてってくんないかい?」
当ブログ上ではお久しぶりです。
小売の酒屋が経営する立ち飲み屋は小樽にはありませんか?
今回のを書き上げて思うのですが、やはり酒場は酒や酒肴が主役ではなく、人が主役なのだなと思いました。
これからも人との出会いを大切にした記事を書いていこうと思います。
この店、是非ご一緒したいですね。
でも、鳥取県はちょっと遠いです。
その点、都会の立ち飲みって寂しいよ。
あまり人との接触がないからね。
さて、今年も残り4ヶ月足らず。京都に行けるか?でも、オクターには会いたいな!
でも鳥取はチョッと遠いな・・・
草津温泉から戻ったら東京はムンムン暑々!!
又、那須塩原温泉に逃げ出します~~
塩原温泉の真ん中に昨年から地酒純米~純米大吟醸などをいろいろコップ酒のめる角打ちが出来ました、「げげげ角打ち」にいけないので数日間涼しい角打ちで散歩酒をしてきます。
東京、暑さが戻ってきましたね。
蒸していますよ。
那須塩原の角打ちのレポート楽しみにしていますよ。
そうそう、先週、日暮里の中村さんに移転後初めて行きました。
カウンターがきれいな木になっていて、いい感じでした。
あそこは通わないといけないということを強く感じました。