15時に藤沢で仕事が終わり、ちょっと駅周辺をぶらついた。JR藤沢駅は意外に大きく、そして立派だった。これなら昼から飲める店もすぐに見つかるだろうと思った。しかしながら、その根拠のない楽観的観測はすぐに裏切られた。開いている酒場が見つからないのだ。仕方なく、スマホを出して検索。すると、「紺屋」という店がヒットした。しかも、この店は立ち飲みのようだ。
地図を頼りに店まで行くと、どうも店はビルの地階にあるようだった。古4
いビルの階段を降りる。果たして本当に立ち飲みはあるのか。そんな心配をしていると、やがてその店が現れる。なるほど、雰囲気は抜群。店に入ると、数人の酔客が既に飲んでいた。お店は女性2人がきりもりし、雰囲気も悪くない。カウンターは厨房側と壁側の2本。壁にはでかでかとメニューが掲げられている。そのメニューを眺めて驚いた。とにかく、安いのである。
「びんビール」は400円。もちろん大瓶だ。昔の「いこい」、「たきおか」並み。
「ホッピーセット」は290円。しかも他に焼酎は2種類選べて、だるま焼酎が310円、キンミヤが320円。それぞれ選べるらしい。瓶ビールは「居酒屋さすらい」最安タイ、「ホッピーセット」は最安記録を更新。どうやら当たりの立ち飲みにありつけた。迷うことなく、「ホッピーセット 白」をオーダー。
つまみも安い。その中で「小盆セット」なるものを見つけた。400円と安価。一体なんだろうか。お店のお姉さんに訊いてみた。
「『小盆セット』って何ですか?」。
「お刺身と小鉢がついてますよ」。
それでたったの400円か。失敗しても400円ならと、頼んでみた。それがこれ。
マグロ刺しは赤身と中トロか。小鉢は海ぶどうが入った煮びたし。そして、たくあん。これで400円とは。いや、ホッピーも含めて、これで690円て。すごすぎじゃないか、「紺屋」!
2人の女性のうち、1人は新人のようだ。ママらしき女性から、接客の手ほどきを受けている。元々、水商売系の仕事を経験していたのだろう。客あしらいは既に万全。店のルールを学んでいる。
しかし、女性が経営する店はこざっぱりとしていて気持ちいい。メニュー表の文字もかわいく、恐らくファンもたくさんいるだろう。
その「小盆セット」。刺身は新鮮でうまいし、煮びたしもおふくろの味を彷彿とさせる。本当に素晴らしい。
「ホッピー」の「中」は160円。残念ながら、この値段は「居酒屋さすらい」最安値更新とはいかなかったが、それでも安い。
結局、「中」2杯にて終了。江ノ島で食べた昼飯が響いた。
「紺屋」のコストパフォーマンスには驚き!「居酒屋さすらい」史上、間違いなくトップクラスの立ち飲み屋だ。
何しろ安くてボリューム満点、おばちゃんの店員さんもしっかりしていました。
閉店されたようなうわさがありましたが、場所が移ったんでしょうか。
おはようございます。
さすがです!いい酒場をよくご存知ですね。
そして、ご指摘のとおり、「紺屋」さん、閉店されたようです。
お恥ずかしながら、今回の記事はストック分のものです。紛らわしくてすみません。
光栄軒の税込み600円でも安いと思ってたのに。
ここ何年かで、瓶ビールは急激に高くなってますね。