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タイミングが合わないがために、なかなか入ることのできないお店って結構ある。
例えば、行くと必ず閉まっている、相性の悪い店とか。その場所に行くのが午前中だから、いつも通り過ぎてしまうお店とか。
この「bistro あわ」はボクにとって、相性の悪い店だった。
麻布十番に行くのは決まって午前中。だから、店はいつも閉まっていた。
それが、この日、夕方に麻布十番を通り過ぎることになった。ようやく、ボクは店に入ることができた。
「bistoro あわ」は麻布十番らしいのおしゃれな店だった。そもそも、「bistoro」という時点でもはやボクが行く立ち飲みとは違っていた。
正直に言えば、ボクはおしゃれな立ち飲みが好きではない。気取って飲む酒はあまりおいしくないし、酒肴の単価も高く、料理が出てくるのが遅い。
ただ、目黒の「ビストロ シン」のように例外もある。「シン」は一見気取っているが、かなり庶民的だ。店内のザワザワ感がいい。酒肴は決して安くはないが、それでも許せるのは、あの庶民的バル感だろう。
けれど、ちょっと落ち着かないのが、「ビストロ UOKIN」。あの魚金グループだ。ここはなんとなく背伸び感がある。恐らく、来ているお客の背伸び感が店の雰囲気を醸成しているのかもしれない。ちょっと高級感を高めているのだ。目黒の余裕と新橋の背伸び。
さて、「bitoro あわ」はどっちなのだろうか。
17時過ぎの店内は、まだオープンしたてで、お客は誰もいなかった。一見のひとり客は緊張するものである。何を頼むか、瞬時に判断を迫られているような気になる。特にシャレオツ系は飲むべきものが分からない。「bistoro あわ」はその名のとおり、スパークリングのドリンクが中心だった。スパークリング=あわなのである。
ホッピーも泡といえば、泡だが、このシャレオツな店には置いてなかった。ホッピービバレッジの本社は赤坂に構えているにも関わらず。
そこで、ボクは最も安価な「スパークリングワイン」白をオーダーした。銘柄は分からないし、分かったところでどうにもなることもない。為す術もなく、白のスパークリングを頼んだ。
店の壁にある大型の液晶テレビは西洋の映画を上映していて、それはそれで興味深い内容だったのだが、どうにもげんなりした。
肴は「大人のポテトサラダ」をオーダー。多分、これが同店の基本オーダーなのだろう。意外にも早く、ポテサラが出てきた。やっぱ、シャレオツに決めている。フリスキーモンプチみたいな。
カウンターにあるスイカ。
やはり、シャレオツ。一瞬、青山の立ち飲み、「なるきよ」を思い出す。
同店おすすめの「手作りソーセージ豚」(500円)。
たしかにうまい。値段も悪くない。
けれど、何かが足りない。多分、グルーヴ感だと思う。
ただ、シャレオツ系がかしこまって、すましていると、こじんまりとまとまってしまうのかなぁ。ただ、このお店、混んでいる時にどうなっているのか興味があるね。