雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

『謹賀新年』 多段階露光&モザイク撮影でオリオン大星雲

2024年01月01日 | 天体写真(星雲・星団)
明けましておめでとうございます。

いつもの年なら元旦のブログには、年賀状イメージで新年のご挨拶というのが定番でしたが、
今年は2023年の撮り納めの夜となった12月8日夜(他にもう一夜)
多段階露光及びモザイク撮影で撮った華やかなオリオン大星雲の画像で
2024年のブログをスタートします。

 M42 オリオン大星雲 (オリオン座)
北部・南部を別々に撮影 多段階露光の画像処理後にモザイク結合
( ほぼノートリミング 元画像の35%サイズで表示
(  上が北になっています )
撮影DATA : 2023/12/ 8 23:09’~ (ほかもう一夜) Vixen R200SS(コレクターPH) (合成fl=760㎜)
露出 (北部・南部とも)それぞれ360秒 × 15枚+90秒×20枚+30秒×20枚  Gain150 ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M ステラショット2(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)マイクロソフト ICE(モザイク結合)
*ダーク処理、フラット処理はまじめにやっています

星雲南部の90秒と30秒の短時間露光のみ12月 4日夜に撮影したのですが、
空の状態が違っていたようで、南・北の画調を合わせるのに苦労しました。
CMOSカメラASI 533MCでこの華やかな星雲を撮ったのは初めてですが、
私がこれまで撮った中では一番美しいオリオン大星雲になりました。
反省点としては短時間露光が長すぎ、今回の1/2か1/3の露光時間でよかった

2024年も恒例の「只今撮影中ショット」は継続していくつもりです。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2023年12月9日 0時33分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

定番のブログ年賀状も作ってありましたので・・
本年も当ブログへの訪問をお待ちしてます。(それとコメントもありましたら)

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撮った順番で掲載すれば、昨年末最後のブログ掲載となる
オリオン大星雲でしたが、
このあとに撮ったX’masツリー星団を年頭にするのは
ちょっと抵抗があって、順番を入れ替えた次第です。


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写真展4日前に リベンジした X’masツリー星団

2023年12月30日 | 天体写真(星雲・星団)
前回記事のさんかく座M33銀河の追加露光を終えたのが8日の22時40分過ぎ。
続いて撮ったのがこの夜のメインタイトルで 4時間近い露光時間をかけているのですが、
訳あって今回はお見せしません。
今回お見せするのはその次に撮った いっかくじゅう座X’masツリー星団になります。

この星団は先月22日早朝にも撮影しているのですが、途中で全天 雲に覆われて不満足な結果に。
今回は朝まで雲無し、撮影を開始した3時前には月も出たものの下弦を過ぎた細い月。
そんな好条件の夜に狙うは 前回の追加露光では無く、リベンジ撮影でした。
前回撮影時のブログ記事は ⇒ こちら

(注)記事タイトルにある”写真展”とは、13日から開催された「上越天体写真友の会(J-APA)」主催の
第2回天体写真展 のことで、今回リベンジ撮影のX’masツリー星団も急いで処理をして展示しています。


 リベンジ X’masツリー星団  (いっかくじゅう座) 
( 元画像の 60%に縮小 ノートリミング )
(  上 が 北 になっています )
撮影DATA : 2023/ 12/09 02:58’~ Vixen R200SS(コレクターPH) (合成fl=760㎜)
露出 360秒 × 20枚 (Gain150) LPS-D1フィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃) タカハシ EM-200 Temma2M  
ステラショット2(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています

前回より撮影枚数が2枚少ないだけで、撮影機材はまったく同じ。
果たしてリベンジなったのか前回画像と比較してみます。

狐の毛皮星雲 付近  ↓

コーン(円錐)星雲 付近 ↓

前回の方が星像が小さく鋭いように見えますが、これは薄雲越しで星が暗く写ったせいで、
狐の毛皮星雲付近 の写りを見れば その差は明らかです。

ところで、どう見たら『狐の毛皮』に見えるのでしょう?
私が思うに毛皮の頭の部分はここじゃないかと・・ ↓
ちょっと目の位置がちがいますが、向きはこんなでは

この夜の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2023年12月9日 3時02分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×7枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影


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2023年も明日で終わりですが、皆様には1年間ブログ訪問
していただき大変ありがとうございました。
今年は6月に「上越天体写真友の会(J-APA)」がスタート。
来年も仲間と一緒に、無理せず天体写真とつきあってまいります。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。


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短時間露光だけのオリオン大星雲(南部)

2023年12月24日 | 天体写真(星雲・星団)
前回記事の4日夜の2タイトル目になるきりん座のIC342銀河の撮影を終えたのは、
日が替わった5日の午前1時過ぎ。
次の3タイトル目に何を撮るかですが、早朝の薄明が始まるのが5時12分ですので
十分な時間があるのですが、問題は3時ころから雲が出てくるという予報。
そこでいつ曇っても無駄にならないようにと、冬の定番オリオン大星雲
多段階露光のための短時間露光だけを撮ることにしました。
それも ASI533MCで南部・北部に分けたモザイク撮影で。
ステラショット用に作成した533MC用導入Map (鏡筒はR200SS+PH(fl=760mm)

多段階露光としては3段階とし、Gain150で短時間露光を30秒・90秒に。
長時間露光としては(この時点では、いつになるかわからないけど・・)6分露光を予定しました。

まずは高度の低い星雲南部から撮影を開始。
30秒・90秒の露光を各20枚づつ順調に撮影を完了。
2時半ごろには北部を導入して、撮影はステラショット2まかせにして
寒い趣味部屋を退避してコタツでぬくぬく。
しばらくして戻ってみると、いつのまにか雲が出たようでステラショットが撮影を中断していました。
雲は北部の撮影を開始してからじきに かかったようで、
その後も粘ったのですが結局あきらめて3時前に撤収しました。

雲がかかる前の星雲南部の30秒・90秒露光の画像だけで処理してみました。 ↓
 短時間露光で撮ったオリオン大星雲(南部)  (オリオン座) 
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
(  上 が 北 になっています )
撮影DATA : 2023/ 12/ 5 01:23’~ Vixen R200SS(コレクターPH) (合成fl=760㎜)
露出 30秒・90秒 × 各20枚 (Gain150) LPS-D1フィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃) タカハシ EM-200 Temma2M  
ステラショット2(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています

30秒露光、90秒露光だけで処理した画像はこちら ↓
短時間露光としては長すぎたようで、30秒露光だけでも星雲周辺の青いガス雲を浮かびあがらせることもできるほどでした。
30秒露光画像ではこの星雲を光らせているトラペジウム星団が見えています。

雲がかかってまもなく撤収するころに撮った「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2023年12月5日 2時49分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影


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結局この夜は星雲南部の短時間露光しか使えませんでした。
長時間露光を含めて、モザイク撮影が完成するのはいつのことやら
と思っていたのですが ・・ なんと4日後に撮影することができました。
これまでで一番のオリオン大星雲となりましたので、後程。

ここ数日で一気に冬景色に
積雪は40㎝程度ですが 湿った雪でスノーダンプで運ぶのが大変でした。


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一足早く X’masツリー星団(いっかくじゅう座)

2023年12月03日 | 天体写真(星雲・星団)
前回に続き21日 夜(正確には22日早朝)に撮影した3タイトル目になります。

前回記事の2タイトル目の撮影終了が2時半過ぎ。
天文薄明開始時刻が5時ですからねばって5時半までは撮影可能とすれば
正味3時間の露光が可能・・と もくろんでいたのですが、
途中で全天雲に覆われて30分ほど撮影が中断しました。
その後も薄雲が残り、やがて薄明も始まりすっきりしない画像になりました。

 X’masツリー星団  (いっかくじゅう座) 
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
(  上 が 北 になっています )
撮影DATA : 2023/ 11/22 02:41’~ Vixen R200SS(コレクターPH) (合成fl=760㎜)
露出 360秒 × 22枚 (Gain150) LPS-D1フィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃) タカハシ EM-200 Temma2M  
ステラショット2(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています
薄雲で輝星の周囲がモヤって、「狐の毛皮星雲」も判別が難しくなっています

ほぼ5年前に今回と同じR200SS鏡筒と フルサイズデジ一眼で撮影した X’masツリー星団周辺 です。 ↓
ピンクの枠内が今回の撮影範囲です 縦構図での撮影のため北の方角は右側になります )
総露光時間は今回の1/3ですが、空が良ければ”庭撮り”でもこのくらいまで写ります


まだ雲がかかる前の時間に撮った「只今撮影中ショット」です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2023年11月22日 03時15分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
この時点では久々の透明度の空だったので もうワンショット、西空に高い初冬の星座も撮影しました。↓
2023年11月22日 03時20分~ 30秒×7枚  他の撮影DATAは「只今撮影中ショット」と同じ



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これで撮影済みの画像のストックがなくなりました。
まもなく月も下弦となるので華やかな冬の星雲を撮影したいところですが、
日本海側につき週間予報ではずっと星が見えそうにありません。
それと13日から始まる上越天体写真友の会第二回天体写真展』の出展作品3枚(会員目標)も
プリントアウトでも見栄えのするものとなると 悩ましい・・
無料ですので、近隣の方はぜひご覧ください


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Gain150で撮った「カシオペア座 IC59・IC63」

2023年11月15日 | 天体写真(星雲・星団)
3日夜の3タイトル目は、カシオペア座の”W”の形の中心にある星γCas(ツィー)付近の淡い散光星雲 IC59・IC63です。
2等星のγCasとまばゆいその光に照らされて淡く浮かび上がる星雲の対比がおもしろくて
過去にもデジ一眼で何回も撮っている星雲です。
今回初めてCMOSカメラのASI533MCで、星の色も飽和しないよう
ユニティーゲインに近いGain150で撮影してみました。


  IC59 & IC63  (カシオペア座) 
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
γ星の上方が IC59、左上がIC63になります (  上 が 北 になっています )
撮影DATA : 2023/ 11/ 3 22:17’~ Vixen R200SS(コレクターPH) (合成fl=760㎜)
露出 360秒 × 24枚 (Gain150) ASI533MC Pro(冷却-10℃) タカハシ EM-200 Temma2M  
ステラショット2(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています

3年前にフルサイズデジ一眼で撮った画像です。 ↓
( 元画像の 35%に縮小 上下をトリミングしています )
こちらは長焦点のVC200L反射鏡筒+レデューサーで撮影しているため、フルサイズカメラの割には写野が比較的近くなっています

CMOSカメラでGain控えめの効果があったのかどうか、同じ範囲を切り出して比較してみました。 ↓
EOS 6Dの方は533MCの5割ほど総露光時間が長いため、背景にある赤い星雲まで浮かび上がっています。
反面533MCの方は星の色が飽和しないよう画像処理も控えめにしたため、星雲自体の明るさも暗めになりました。
まばゆい2等星は別として、今回の狙いであった533MCの画像で星の色は出せたのでしょうか?
EOS 6Dも5分・2分の短時間露光も加えているため 星の色がそれなりに出ています。(皆さんの判定は?)

撮影時の空の状態がわかる「只今撮影中ショット」です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2023年11月 3日 22時44分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×7枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

すでに月齢20の下弦前の明るい月が上って空が明るくなっていました。(今回の撮影終了時の月の高度は約40度)


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この11月前半はスケジュールが立て込んでいて
上越清里 星のふるさと館」の星の文化祭にも行けませんでした。
上越市の「健康診断受診」と「コロナワクチン接種」、
親戚の一周忌に告別式、東京からは孫たち家族が。
締めくくりとして昨日から会社入社時(昭和43年)の同期会で妙高赤倉温泉へ。
同期会で出かけていた今朝(15日)の妙高赤倉です。(妙高山は長野ではなく、新潟県の山です・・ 念のため)


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