雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ケフェウス座 散光星雲 IC.1396(2枚モザイク)

2015年09月18日 | 天体写真(星雲・星団)
うかうかしてたら戦争法案通っちゃった・・、じゃなくて じきに上弦の月じゃないですか。
それでも11日の夜に風と雲がおさまってから撮ったものが2タイトルありましたので、
今回は日をまたいで撮ったおなじみのケフェウス座の散光星雲をお見せします。

撮影中のおりおんショットです。
大きく広がった星雲なのですが、はくちょう座の北アメリカ星雲に比べて淡い事がわかります


散光星雲 IC.1396 (ケフェウス座)
( 画像クリックで元画像の25%まで拡大 )北部と南部を別に撮ってモザイク結合
09/19 22:40’カラーバランスを整えた画像と差し替え
( 上が北の方向 )左上の明るい星はガーネットスターと呼ばれるケフェウス座μ星です
撮影DATA: 2015/ 9/ 11 23:38’~ Vixen R200SS+コマコレクタPH(合成f=760mm F3.8
露出 北部(上部)15分×5枚 南部(下部)15分×2枚 20分×3枚 ISO 800 Cooled 60D (気温19℃ 冷却 -1℃)
 ガイド鏡GS-60S タカハシ EM-200 Temma2M PHD2 ステライメージ7 マイクロソフト I.C.Eでモザイク結合

この夜 こぎつね座のあれい状星雲の撮影が雲で中断した後、
1時間半ほど辛抱強く待って、予定していたメインタイトルを撮影する事ができました。
後半に撮った南部の撮影では淡い「象の鼻」( 画面中段右側 )をあぶりだすため、
一枚の露光時間を20分まで延ばしましたが、まだ撮影枚数が足らなかったようです。

「象の鼻」と言われる分子雲VdB142のトリミング画像です。
( 画像クリックで全体画像を表示 )

この領域は昨年も撮っています。
( 画像クリックで全体画像を表示 )
DATA: 2014/10/25 R200SS+バーダーMPCCコレクタ(f=800mmF4.0)露出10分×18枚 ISO1600 他は共通
去年はISO 1600で180分、今回は実質その1/4の ISO 800で90分露光ですので
淡い「象の鼻」部分の描写で差が出ているようです。
ならば、という事で昨年の画像と今回撮った画像を重ね合わせてみました。
ただし昨年とコレクターが変わって焦点距離が違うため、
昨年の画像を少し縮小してからコンポジットしています。
( 画像クリックで全体画像を表示 )
全体画像を見ると焦点距離の違いの他、コレクターの歪曲収差などにより隅の部分で星像のズレが生じています

去年に比べて 高価なコレクターPHの効果で星像が鋭くなっていますが、まだ気になる事が。
全ての画像で縦方向に星が5画素ほどズレて光条が2本発生している
ガイドエラーやたわみによる星の流れは1時間でわずか3画素程度で完璧なのですが・・
とりあえず光軸調整をやりなおして再検証してみます。

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まもなく安保関連法案が参院で可決。
国民主権は選挙のごく短い間だけだということが今回良くわかりました。
9月の新月期も残念な天候で終わりそうです。
せめて月が上弦の頃までに晴れてくれればいいのですが。

雲上くもがみ
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コメント (14)
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