雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

散開星団(3900光年) と 系外銀河(2300万光年) の2ショット

2015年10月10日 | 天体写真(系外銀河)
6日の夜、夕方から星が見えて撮影する事ができました。
コレクターPHを使うと星が二重になってしまうという問題は解決していないのですが、
貴重な撮影の機会ということで、今回は更にx1.4のエクステンダーを付けての撮影を行いました。
まず午後9時からは、近距離の散開星団とはるか彼方の銀河が一緒に写せる貴重なエリアを。
R200SSに特化したコレクターPHに、市販のエクステンダーを付けて星像がどうなるか・・

散開星団 NGC 6939 系外銀河 NGC6946 (はくちょう座・ケフェウス座)
( 画像クリックで元画像の25%まで拡大 ) ノートリミング
( 右が北の方向 )
撮影DATA: 2015/10/ 6 21:01’~ Vixen R200SS+コマコレクタPH+canon1.4x(合成f=1,064mm F5.3) 露出20分+25分×3枚 
ISO 800 Cooled 60D (気温15℃ 冷却 -4.5℃)  ガイド鏡GS-60S タカハシ EM-200 Temma2M PHD2 ステライメージ7
見かけの大きさはほぼ同じですが、散開星団NGC6939(右下)は天の川銀河内にあるため
距離は3,860光年、系外銀河NGC6946(左上)はケタ外れの2,250万光年も彼方にあります。

面積比で1/16にまで縮小しているためアラは目立ちませんが、
撮影した元画像の中央部分を拡大して見ると。
エクステンダーで拡大した事により、" キ " の字の光条がボケただけでなく、
星像がかなり劣化しているようにも見えます。
コレクターPH以前の汎用コレクターでもエクステンダーを併用していたのですが、
ここまでひどく劣化していなかったと思います。
コレクターPHにエクステンダー1.4xを取り付けた様子

そこで、このエリアは毎年いろんな光学系で撮影していますので比較してみました。
系外銀河NGC6946部分をトリミングで切りだしています。
( 画像クリックで全体画像を表示 )

まずは今回撮影した画像です。
f=1,064 mm F5.3 20+25分×3 ISO800 R200SS+コレクターPH+1.4x 2015/10/06

f=1,120 mm F5.6 10分×8 ISO1600 R200SS+バーダー社コレクター+1.4x 2012/08/20

f=1,278 mm F6.4 15分×4+10分×8 ISO 2500 VC200L+レデューサー 2014/09/20

f=1,800 mm F9 20分×4 ISO1600 VC200L 2015/07/11

二重の星像の他に、早い時間帯で灯火の影響もあるのかもしれませんが、
残念ながら今回撮った画像が一番できが悪いように思えます。
コレクターPHはR200SSに特化した設計となっていて、汎用性に劣るのかも知れません。

NGC6946 はその色合い、形とも大好きな銀河です。
すばる望遠鏡で撮った素晴らしい画像が公開されています。 → こちら

撮影中の北天の星空です。

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この夜も夜半過ぎには雲に覆われて撤収となりました。
雪国で貴重なこの時期、もう新月期なのに天候が・・
次回はこの後撮ったステファンの五つ子の予定です。

雲上くもがみ
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コメント (2)
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