雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

みんな寝静まらないと・・(網状星雲 西側)

2015年10月21日 | 天体写真(星雲・星団)
9月は期待外れの天候だったのですが、10月の新月期は
14日と一日おいた16日も徹夜で撮影することができました。
ただその後は今夜に至るまで雲に邪魔されて新月期は終わりそうです。

16日夕方、西の空に細い三日月が見えていたので慌てて赤道儀を組み立て。

いつもの設営場所では柿の木がじゃまして撮影不可なので、
適当な場所に設置して鏡筒も若いころに買った90mmセミアポを搭載。
すでに電線より下になっていたので、モーター追尾も無しで逃げていく月をパシャパシャと。
下は撮った月の位置が揃うようコピペしてからAviStackでコンポジットしたものです。
月齢 3.4
オートストレッチで月の色づきを無くすことはできたのですが、あえて見た目のままの方を。
撮影DATA : 2015/10/16 17:48’~ タカハシ 90mmセミアポ(f=1,200mm F13.3) 露出1/25秒×29枚
 ISO 1,600 kissX2  EM-200 Temma2M(固定撮影) AviStack

月は、もしこの夜オケラだった場合の事を考えて急遽撮ったものですが、
幸い徹夜で4タイトル撮る事ができました。
今回は午後9時過ぎには撮影開始した網状星雲(西側)です。

NGC6960 網状星雲 西側  (はくちょう座)
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大表示 ) ノートリミング
新しいフラット画像で処理した画像と差し替え 2015/10/24
( 上が北の方向 ) 
撮影DATA: 2015/10/16 21:09’~ Vixen R200SS+コマコレクタPH(合成f=760mm F3.8) 露出15分×8枚 ISO 800
Cooled 60D (気温13℃ 冷却 -6℃)  ガイド鏡GS-60S タカハシ EM-200 Temma2M PHD2 ステライメージ7
当初計画ではISO800で20分露光を予定していたのですが、
早い時刻から撮影開始できた事が裏目に出て、灯火で空がまだ明るく15分に短縮しました。
このため背景のフラットが合わず処理に苦労しました。
左の4枚は網状星雲を撮影したもの。右端は次の撮影タイトルのものでいずれも露光15分です。
真夜中に向かって徐々に空が暗くなっていくのがわかります。

今回の画像では網状星雲が右に偏っていますが、構図ミスではありません。
自動導入のできるEM-200に替えてから、構図決定用に作成しているMapです。
今年中にモザイクの上の部分「ピッカリングの三角形」を撮る事ができるでしょうか?

もはや定番となった撮影中のおりおんショットです。
掲載の網状星雲と重なっている明るい星が矢印の星になります
撮影時の空の状態を記録する意味でも撮り続けています。

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この星雲、国外ではベール星雲と呼ばれているようですが、
わたしは「羽衣星雲」と名付けています。
肉眼ではとても見えそうにないのに、改造カメラでは
彩度アップがいらないほど色鮮やかに写ってくれる
貴重な星雲(正確には超新星残骸)のひとつです。

雲上くもがみ
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コメント (4)
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