雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ピントはずれで怪我の功名? (カシオペア座 IC59 & IC63)

2015年10月15日 | 天体写真(星雲・星団)
6日の夜、エクステンダー1.4xを付けてステファンの五つ子を撮影したあと、
たまにはこれまでに撮っていないものをと考えて
カシオペア座のγ星の近くにある淡い散光星雲IC59IC63を撮影対象に。
ところがエクステンダーを外した後のピントの再確認を忘れ、
途中でピンボケに気が付いて合わせ直したのですが、じきに分厚い雲に覆われてしまいました。

結局 この夜は撤収となったのですが、このピンボケ画像がヒントになって
コレクターPHで発生していた謎の の字の光条の対処方法が見つかりました。
( その内容は記事の最後に掲載してあります )

この新月期もだめかと思っていたのですが、昨夜遅くなってから久しぶりにスッキリ晴れてくれました。
その中で光条対策の検証も兼ねて6日ピンボケで終わったカシオペア座のIC天体をリベンジ撮影しました。

γCas(ツィー) と IC59,IC63 (カシオペア座)
( 画像クリックで元画像の25%まで拡大 ) ノートリミング
新しいフラット画像で処理した画像に差し替え 2015/10/24
( 上が北の方向 ) γ星の真上のうっすら青いのが IC 59、左斜め上のピンク色がかったのが IC 63です
撮影DATA: 2015/10/15 am 1:00’~ Vixen R200SS+コマコレクタPH(合成f=760mm F3.8) 露出20分×4枚+15 ISO 800
Cooled 60D (気温10℃ 冷却 -8℃)  ガイド鏡GS-60S タカハシ EM-200 Temma2M PHD2 ステライメージ7
初めて撮ったのですが、思ったより良く写ってくれました。
撮影画像を見ると星が丸くないなど問題はあるのですが、目立つようなブレは無くなりました。
撮影中のおりおんショットです。
久しぶりに透明度の良い暗い空に恵まれました。

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完ぺきではないのですが、とりあえずブレが目立たないようには。
朝まで晴れて、他にも撮っていますので
処理が終わったらお見せします。

雲上くもがみ
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6日夜に撮ったピンボケ画像から、キの字の光条対策を見つけるまでの話しです。
これがそのピンボケ画像です。
( 画像クリックで拡大表示 )
これまでは明るい星の水平または垂直の方向に光条がズレて写っていました。
ところがこのピンボケ画像では両方向共ズレが発生しており、
良く見ると縦ブレの方が横ブレより大きい事がわかります。
これを見て初めて ブレがピントのズレに関係しているのではという考えが浮かびました。

昨夜は撮影に入る前にこの考えが合っているか検証してみました。
次の画像はピントを少しずつずらしながら撮影したものです。
明るい星は はくちょう座のデネブ
ジャストピント付近では、わずかな違いでブレの方向が縦か横に変化する事になります。
これまでピント合わせはバーティノフマスクを使っていたのですが、それでも精度不足だった事になります。
この検証画像から、昨夜は明るい星の光条を直接ライブビューで拡大して
水平・垂直の光条のブレが同じくらいになるような位置で撮影しています。

なぜブレに偏りが発生するかがわからないため、この位置がほんとにジャストピントなのかは
疑問を持っていますが、ブレを目立たなくすることはできました。
尚、これまでブレがカメラ内の光害カットフィルターによって発生しているのでは
と考えていたのですが、昨夜の検証では改造していないノーマルのX2でも
光条のズレが生じている事が確認できました。
改造していないノーマル機のEOS kiss X2での光条です
コメント (9)
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