雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

グレースケールの銀河たち

2017年11月11日 | 画像処理のはなし
今夜は下弦の月で 私にとっては新月期の始まりなのですが、この先も含め期待できず。
先月末に撮った「月」を除けば1ヶ月半撮影できていません。

そんな訳で今回は『星ナビ11月号』の記事
「世界の星絶景4 グレースケールの星」からタイトルを一部拝借いたしました。
要はモノクロの天体写真なのですが、画像処理をやっていると背景の色が偏ったり、
淡い星雲や銀河の色が微妙に変わり、本当の色はどうなんだ?なんて悩むことも。

( 各画像クリックでトリミングなし画像を表示 )
どっちが本当の色に近いのか?
そんな時、画像処理で作成したモノクロのマスク画像がとても新鮮に見える事があります。
いつかモノクロで画像処理をやってみたいと考えていました。

撮影画像をベイヤー/RGB変換でモノクロ画像に変換してからコンポジットしたものです。↓
( 画像クリックでトリミングなし全体画像を表示 )
ダーク・フラット処理からやり直し、モノクロ画像をコンポジットした後も
カラー画像と同じだけ処理に手間をかけています。

もっと簡単にモノクロ画像を得るには・・
すでに作成済みのカラー画像をcanonDPPで彩度”0”にしたものです。↓

元々がカメラに組み込まれた微小なカラーフイルターを通ったあとのベイヤー画像のため、
モノクロ画像にしても新たな情報が浮かび上がってくる訳では無いようです。
あとはモノクロ写真ならではの、見る側のイマジネーションが広がるかどうか・・
(色の無いモノクロ写真は非現実的でもあるそうです。・・つまりアート?)

そんな訳で手間をかけずに、既存のカラー画像をDPPでモノクロ化した画像を何枚か。

( 各画像クリックでトリミングなし全体画像を表示 )

アートより科学的な匂いのする「天体写真」は、やはりカラーであるべきでしょうか?
実際には 光あふれる地上とは違い、光を蓄積できない人の目に見える宇宙は
むしろグレースケールの方が現実に近いのではないでしょうか?
( 明るい星を除いて 銀河は掲載画像よりもっと淡くぼんやりとしか見えないはず )

何十分も高感度な受光素子に光を蓄積し
さらに何枚も撮った画像を重ねて画像処理をした結果
はじめて 肉眼では見る事のできない天体の色や形が見えてくる。

そんな「非現実的」な天体写真を撮りたくて
どうせ今夜も見れないだろう星空を ずっと待ち続けています。

================================================
今日は雨降りですがここのところ昼間は良く晴れます。
いつものウォーキングコース途中にある林泉寺
ところが決まって夜は雲が出るのです。
これだけ撮れないとポチる気も起きません。

雲上くもがみ
ブログランキング参加しています。
にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ ←いつもポチッとありがとうございます。
にほんブログ村

==========================================
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ランキング参加してます

にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

応援(クリック)してね


天体写真 ブログランキングへ