雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

オリオン大星雲(3年前の画像が助っ人に加わる)

2017年11月16日 | 天体写真(星雲・星団)
13日夜、約一ヶ月半ぶりの星空に何を撮るか悩みました。
11月になると雪国につきこの先の天候は期待できません。
ならば撮れるときに撮っておこうと この夜のメインタイトルに選んだのは
おなじみの オリオン大星雲 でした。

2枚目を撮影している頃の おりおんショットです。
( 画像クリックで星座名入りで表示します )

いつもは多段階露光で撮るのですが、今回は夜半過ぎからの撮影で3タイトルと欲張ったため
2段階露光しかできませんでした。
それでもR200SS(コレクタPH)F3.8で15分露光はオリオン大星雲では
これまでで最長露光になります。

オリオン大星雲  (オリオン座)
(  画像クリックで 元画像の25%まで拡大表示できます  )
( 右 が  の方角になります) 
撮影DATA : 2017/11/13am 02:08’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm F3.8 )
露出 15分 ・分 × 各 ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 オフ CCD温度 約9℃)  
タカハシ EM-200 Temma2Mマイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7

やはり2段階露光で、輝度差のはげしいこの星雲をこってりと仕上げるのはむずかしいようです。
そこで過去に撮った画像も重ねようと探したのですが・・
モザイク用に分割して撮っていたりして、結局3年前までさかのぼる事に。
10秒・30秒・200秒・300秒の4段階露光になっているのですが、それにしても派手な仕上げ。

今回は残っていた画像データから10秒×12枚300秒×9枚を加える事にしました。
ただ厄介な問題が。
鏡筒は同じですがコマコレクターが違っていました。
3年前はバーダーMPCC-MerkⅢで、f=800mm、今回撮影はf=760mm。
計算上は今回の方が0.95倍の画像になるのですが、
実際の画像の星位置から実測したら0.943倍でした。

実測値に基づき3年前の画像をわずか縮小してから重ねた画像です。
( 右上・左下の黒い部分はカメラの取り付け角度の違いによるものです )

10秒露光の画像を加えたことにより星雲中心部のトラペジウムがなんとか見えてきました。
また5分露光9枚を加えた事により こってりと仕上げるはずだったのですが、
誘惑に負けコントラスト強めの画像になってしまいました。

( 参考に )
今回の様に拡大率の異なる画像も重ねる事はできますが、
拡大率の他に光学系の歪曲収差も気になります。
今回も周辺で歪みによるズレが発生しています。
歪みによるズレを目立たなくするには、重ね合わせの基準にする星を
周辺部より少し中央よりの星から選ぶ事により
歪みによるズレが平均化すると思います。
* 対角の星で合わすと中央で一番ズレが大きくなる可能性 ”大”

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ペーパークラフトでも なんでも、物を作っている時って楽しいですね。
冬だぁ、もう晴れない
なんてボヤいてばかりいるよりは ずっと・・

ペーパークラフトも2頭目に入り技術が向上してきたようです
前よりつなぎ目が目立たなくなってきました

雲上くもがみ
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