雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ネオワイズ彗星、ミニ遠征するも・・雲の中

2020年07月17日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
ネオワイズ彗星(NEOWISE C/2020 F3)が気になっていたのですが、
この天気じゃ当分あきらめるしか・・ と思っていたところ
昨日(16日)のSCW予報は もしかしたら撮れるかもというものでした。 ↓

7月16日 20時 の雲予報
前日にNHKのローカルニュースで新潟出身の沼澤茂美さんの撮られたタイムラプス動画を見た事もあり、
ダメ元で撮影準備に取り掛かりました。

当初は2階の窓から彗星を撮る予定でしたが、手前の尾根が高度10°くらいあり
薄明が終わる前に山に隠れてしまうことがわかりました。
そこで近くの金谷山にミニ遠征すべく、当日昼間に現地調査してきました。
遠征自体めったにしないのですが、2013年3月のパンスターズ彗星(C/2011 L4)の時もここで撮影しています
前回は中央のレルヒ像付近で撮ったのですが、今回は木が邪魔になるため坂の途中に決定
7年前のパンスターズ彗星撮影の記事は → こちら
今回は赤道儀ではなくカメラ三脚のため、彗星の方角はぶっつけ本番で肉眼(双眼鏡)で見つける作戦。
( 点線の枠はコンパスで推定した彗星の見えそうな北西の範囲 )

車で15分ほどとは言え、慣れない遠征なので機材は早い時間から準備しました。
撮影レンズは(改)ヨンニッパ(f=400m F2.8) でガイド撮影用の鏡筒バンドから取り外してあります。
このレンズとカメラだけで約7㎏あり、立てたままリュックに入れて運搬しました。

午後はずっと雲があって やはりダメか・・ と思ったのですが、日が沈む頃には西の低い空の雲が切れました。
そこで 夕食もそこそこに午後7時過ぎには現地に出発。

まだ薄明るい時間だったので設営は問題なかったのですが、想定外の問題も。
設置場所で蚊の襲来で10数か所さされる。(蚊取り線香をもっていかなかった)
駐車場付近に夜間営業の飲食店があり、街灯ですごく明るい。

そして、一番大事な空の状態ですが、着いた頃は西の低空だけが雲が無く
最悪でも沈む彗星だけでも撮れればラッキーと考えていました。

蚊に悩まされながら彗星が見えるのを待つ。 ↓
20時20分ころ 彗星の高度は10度くらいのはずなのですが、双眼鏡で探すも星がほとんど見えず。
やることが無いので、ヨンニッパレンズでそこかしこを撮影するも、
星がほとんど写らないので彗星の位置を推定することもできず。

結局、彗星位置の推測は家に帰ってからになりました。
撮影画像のうち 20時50分ころ撮影した画像 (改)ヨンニッパ f=400mm F2.8 露光4秒 ISO3200
下端に写っている星の配置からステラナビで彗星位置を推定し合成しました。(彗星の高度 約7度)

午後9時過ぎまで粘りましたが状況は悪くなるばかりで、彗星は最後まで雲に隠れていました。

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今回はヨンニッパレンズの開放F2.8で撮影予定でした。
雲から出たわずか2分もあれば数十枚は撮影できるはずだったのですが、
まったく姿を見せてくれませんでした。
これから彗星の高度が上がってくるので撮影しやすくなるのですが、
月も太くなっていくので、どうなるかは「神のみぞ知る」です。

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コメント (2)
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