雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

Cooled60D再登場の2タイトル目は、うお座のM74銀河だった

2021年11月30日 | 天体写真(系外銀河)
ひょんな事から3年以上眠っていたCooled60Dを再評価してみようと
始めたこの連載だったのですが、
期待してなかった部分日食が撮れたりして間があいてしまいました。

話は戻って今月(11月)7日の夜、再評価のための撮影を行ったのですが、
最初に撮ったペガスス座の NGC7331&ステファンの5つ子
やたらガイドグラフの振れ幅が大きい事に気づきました。
この夜は朝まで3タイトル撮ったのですが、揺れ幅はだんだんひどくなり
星がやけにまたたいていた事から、大気のゆらぎが原因と結論付けました。

常にグラフが暴れまくっているという事ではなく、時折思い出したように2ピクセルくらいまで主に赤経が上下します

たかが2ピクセルくらい、いいんじゃない?
と思われるかもしれませんが、2ピクセルというのはガイド鏡側の話で
◆ ガイド鏡 fl=240㎜ ガイドカメラのピクセルサイズ 3.75μm
撮影鏡筒 fl=1386㎜ 60Dカメラのピクセルサイズ 4.3μm
計算すると
ガイドカメラの2ピクセルは 撮影するカメラでは10ピクセル(5倍)に相当する事がわかります。
常時ではなくてもこれだけ星がぶれれば上の撮影画像のように星が伸びてしまいます。
ピクセルサイズの小さいカメラなら高解像の画像が得やすいはずですが
大気の揺れが激しい時はあきらめるしかないようです。
オートガイドは 短時間で不規則な変化には対応できません

なんかうまくいかなかった言いわけみたいですが、
それでもたまにしか撮れない貴重な画像なので処理してみました。
M74 (NGC 628)  (うお座)  
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 横構図で撮っているので上が北の方角になります )
撮影DATA : 2021/ 11/ 7 22:45’~  Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出 20分 × 枚 + 分 × 枚 ISO 3200 LPS-D1 Cooled 60D (冷却オン ー7℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・ディザリング撮影ステライメージ9(画像処理)

縮小画像だとわからないと思いますので、以前に撮った画像と比較してみます。
今回撮った画像から縮小なしで銀河をトリミング ↓

4年前に撮った画像を縮小なしで銀河部分をトリミング ↓
( 画像クリックでトリミングなしの全体画像を表示します )
カメラは同じCooled60Dで冷却オンで撮影していますが、VC200L鏡筒に付けた
レデユーサーが旧タイプでfl=1278㎜と少し短めで広い範囲が写ります

写りの違いは透明度の差もあったかも知れませんが、
大気のゆらぎでガイドが安定しなかったことも大きな要因かと思います。

定番の ”ただいま撮影中”ショットも撮っていたのですが、なぜかピンボケだったので今回は掲載なし。

次回はこのあと朝まで撮った かに星雲 M1 を予定していたのですが、
昨夜 徹夜でリベンジ撮影の機会を得ましたので
その成果と合わせて別途報告ということにします。

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Cooled60D再登場の連載記事は今回で5回目になるのですが、
不思議な事に連載初回の
「Cooled 60Dの再登場で、”ポチッ” を踏みとどまれるか?」
の記事への閲覧が今も続いており、
今年の私の記事の中で一番のページビュー数になっています。
Cooled60Dが再び販売される と誤解されたのでしょうか?

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