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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
期待してたのに、SI7画像処理コンテスト落選。
2013年09月21日
|
画像処理のはなし
このブログにも書いていましたが、アストロアーツ主催の
「
ステライメージ7画像処理コンテスト
」に応募していました。
散光星雲部門
と
銀河部門
だったのですが、両方共だめでした。
今回は参加者も少なく、各部門ごとにWeb投票での「部門賞」と
編集部が選ぶ「星ナビ賞」の2つがあり、抽選でも当たりそうだったのですが・・
せめてWeb投票できまる「部門賞」を目標に、
破たんしない程度にこってりと仕上げて応募したのですが、
私より派手なものがあり、こってりさが足らなかったと後悔してました。
(こってりといっても、天文雑誌のコンテスト入賞作品と同程度だと思うのですが・・)
が結果は(ジャジャジャーン)、
「星ナビ賞」も含め、全てぐっとナチュラルな処理控えめの応募が入賞していました。
めでたく入賞された方の応募作品はこちらから
(9月21日現在)
せめて、この程度でやめとけばよかった?(*画像は私が撮ったものです。)
これより派手目に画像処理したもので応募しています。
素材が良すぎたのが悪いんじゃ!
(自分が撮ったものならすぐ破たんするので、画像処理を控えめにするのに・・)
入賞まちがいなし
と家内に宣言していたのに・・、
そらみた事かという顔で横で笑っております。
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元手がタダの今回のコンテストに入賞して、その賞金を
市展に応募する写真のプリント代と出品料に充当する。
そして市展賞をとる「エビでタイを釣る」作戦、早くも計画だおれです。
市展のほうも入賞どころか、選外にならないか不安になってきました。
雲上
(
くもがみ
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コメント (2)
『中秋の名月』 2013
2013年09月20日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
昨夜は「お・も・て・な・し」じゃなくて、
「
お
・
つ
・
き
・
み
」
されましたか?
中秋の名月が全国的に見られる天気の年は珍しいようです。
わたしもほんとは月の無い日に星雲や銀河を撮りたいのですが、
「
も
・
っ
・
た
・
い
・
な
・
い
」
ので、3夜連続で月を撮ってしまいました。
撮った画像を使ってお月見の雰囲気を演出してみました。
(ススキと月は、昨夜撮ったものを合成しております。)
お待たせしました。それではアバタも無慈悲に写しだした
中秋の名月
の画像です。
( 画像クリックで、元画像の25%に縮小したものが表示されます。 )
撮影DATA
:
2013/09/19
23:16’~23:34’ VixenR200SS+純正エクステンダー + Canon2.0X(合成f=
3000
mm )
露出 1/50秒×24枚×9枚モザイク
ISO 100 Cooled 60D (気温17℃ 冷却 オフ) EM-200USD赤道儀
AviStack
さすが満月の中の満月、中秋の名月なのですが・・まったく欠けていない訳ではありません。
南の縁にあるクレーターには影ができています。
今回の画像処理は、これまでの2日間に比べてかなり強調したものとなっています。
満月は正面から光があたっているため影ができず、そのままでは
メリハリが無くなってしまいます。
満月の時に目立つ、クレータから伸びる放射状の”光条”をメインにおきました。
ティコ
クレーターから伸びる光条
下右側は月の富士山ともいうべき
コペルニクス
クレーター。
その左は
ケプラー
クレーターです。
同じエリアを昨日および一昨日に撮ったものと比べてみます。
9月18日 (待宵の月)
9月17日 (十三夜の月)
(左上の気になるクレーターは以前に発光現象が見られたという
アリスタルコス
。)
満月近くになるほど、光条が目立つというのですけど・・。
(画像処理も違いますしね。)
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今夜は「十六夜
(いざよい)
の月」というのだそうですが・・。
もうあきられた頃なので、晴れても撮らない事にします。
できれば、月が細くなるまで”晴れ”は貯金しておいて欲しい。
雲上
(
くもがみ
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コメント (2)
『中秋の名月』 前夜の月
2013年09月19日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
今夜は
中秋の名月
。
その一日前の昨夜、俳諧の世界でいう「
待宵
の月」を撮ってみました。
( 画像クリックで、元画像の25%に縮小したものが表示されます。 )
撮影DATA
:
2013/09/18
22:38’~22:56’ VixenR200SS+純正エクステンダー + Canon2.0X(合成f=
3000
mm )
露出 1/40秒×16枚×9枚モザイク
ISO 100 Cooled 60D (気温17℃ 冷却 オフ) EM-200USD赤道儀
AviStack
これで2日連続で月を撮りましたが、
昨夜は台風一過の17日の夜に比べれば、透明度がやや落ち
空気のゆらぎも大きくなったような気がします。
9月17日
9月18日
(昨夜)
左の画像はピントを確認するための
バーティノフマスク
の画像です。
右の画像は撮ったままの一枚画像を、部分トリミングしたものです。
肉眼ではどちらも満月に見えても、明らかに満ち欠けの違いがわかります。
( 17日の全体画像は、昨日のブログを参照願います。 )
今回の一連の月の撮影にあたって、留意した点は以下の通りです。
(1)解像度を落とさないため、R200SS(20cm反射鏡筒)にエクステンダーを接続し、
長焦点(合成f=3000mm)で拡大撮影。
(2)動画では無く、静止画をモザイク合成する。モザイクは重複を多めに9分割とし、
画像の劣化の大きいエクステンダ撮影の外周部を使用しない。
静止画は各16枚撮影し、
AviStack
で画像処理したのちモザイク合成する。
(3)ピント合わせはバーティノフマスクを使用し、星の試写で決定する。
・・・・・・・・・・
(ライブビューで月を見て合わせるより確実。)
たぶん、今夜の『
中秋の名月
』も明日中にはお見せできると思います。
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今夜も晴れれば3日連続で『中秋の名月』を撮影する事になります。
今度はモザイク1カット32枚にしようかな?
前部で288枚になりますが、1枚5秒もかからないので
30分もかからずに撮影終了です。
その分、画像処理が大変ですけど・・。
雲上
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『中秋の名月』 カウントダウン
2013年09月18日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
各地に大雨をもたらした台風が去ったあとは、台風一過の天気となりました。
あれも撮りたい、これも撮りたい、
なのですが夜空には、こうこうこうと輝く月が。
仕方ないので、2日後に満月(中秋の名月)となる月を撮るしかありませんでした。
撮影DATA
:
2013/09/17
22:04’~ VixenR200SS+純正エクステンダー + Canon2.0X(合成f=
3000
mm )
露出 1/50秒×16枚×9枚モザイク
ISO 200 Cooled 60D (気温17℃ 冷却 オフ) EM-200USD赤道儀
AviStack
月の撮影は好きではありません
。
とても明るいため、撮影はすぐ終わってしまいます。
それでも重い機材の設営・撤収に2時間近くかかってしまいます。
たまには裏側でも見せたらどうなんだ、と言いたくなります。
今回は満月に近かったため、動画処理は行わずに静止画を100枚以上撮って
AviStack
で画像処理、さらに
マイクロソフト
I.C.E
でモザイク結合を行いました。
モザイク用に分割して撮った画像です。
(それぞれ16枚撮影し、AviStackで処理してあります。)
(各画像クリックで拡大表示)
撮影は光害カットフィルタ(LPS-P2)を外しておこなったのですが、
改造済みカメラのためカラーバランスが崩れています。
最期に欠け際の大き目の画像をお見せします。
==========================================
今夜も晴れるので、仕方無く月を撮る事になります。
月が嫌いでも、晴れているのに撮らないとバチが当たりそうで・・
このままいくと19日夜の中秋の名月も晴れるでしょう。
(月の無い時に晴れればいいのに、もったいない!)
雲上
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今度はモザイク合成だ。(by R200SS)
2013年09月16日
|
画像処理のはなし
今年は1月のかに星雲に始まり 春の銀河のクローズアップと、
撮影に使っている口径20cmのR200SSにエクステンダーを接続した
拡大撮影にはまりました。(合成焦点距離1,500mm)
これは写す対象の見かけが小さい事によるものですが、
その分露光時間が何倍も必要になり、ガイド精度も更に厳しくなります。
そこでこの秋は先日のアンドロメダ銀河の撮影に味をしめ、
「
モザイク合成
」による撮影をやってみる事にします。
モザイク合成
は以前にもやっているのですが、マイクロソフトより無償で提供されている
パノラマ写真合成ソフトの
Image Composit Editor
の有能さを再認識した事も理由です。
(
I
.
C
.
E
のダウンロード、使用方法はこちらを参照。 )
モザイク合成の効果は、最近すばる望遠鏡に取り付けられた
「
超広視野主焦点カメラ(HSC)
」に近いものがあります。
( HSC画像については前々回の記事を参照 )
広い範囲を写すだけなら望遠鏡では無く、交換レンズを使用すればいいのですが、
記録される画素数が同じため細部が描写されなくなります。
大口径の望遠鏡の解像度のまま広い範囲を写すには、
カメラの受光面をより大きく、画素数を大幅に増やせばいいのですが、
そのために○千万(億?)円もかけられないアマチュアにはそれは無理です。
そもそも
研究の効率化
から開発されたすばるの
HSC
とは目的がちがいます。
アマチュアの天体写真におけるモザイク合成の目的は
今持っている機材で、
手間と時間はかかるが
、
描画画素数を増やす事により、高密度な作品づくりを目指す
。
といったところでしょうか?
先日モザイク撮影した●
アンドロメダ大銀河
の例です。
(以下 画像をクリックすると大きな画像が表示されます。)
CanonNFD400mmの写野 (2012/09/13)
R200SS(f=800mm)2枚モザイク合成 (2013_09_12)
ほかにも、この秋に撮ってみたいモザイク対象のいくつかをシミュレートしてみました。
●
北アメリカ星雲とペリカン星雲
CanonNFD400mmの写野 (2012_08/22) 3枚モザイクが必要
R200SS(f=800mm)
北アメリカ星雲 (2009_10/17)
・
ペリカン星雲(2013_09/14)
まだどうモザイクするかは決まっていないのですが・・
●
IC1396
(ケフェウス座)
背景はCanonNFD300mm (2012_10/08)
・・・・
R200SS (2009_09/16)
●
プレアデス星団
背景はCanonNFD300mm (2011_11/27)
・・・・
R200SS (2012_10/14)
●
オリオン大星雲
背景はCanonNFD300mm (2008_11/02)
・・・・
R200SS (2012_10/20)
●
バラ星雲
(いっかくじゅう座)
背景はCanonNFD300mm (2008_11/02)
・・・・
R200SS (2013_03/05)
●
コーン星雲付近
(いっかくじゅう座)
背景はCanonNFD400mm (2013_02/09)
・・・・
R200SS (2010_12/10)
ほかにも大き目の撮影対象はあるのですが、
モザイクする枚数分撮影に時間がかかります。
このため、南天に低いようなものは難しいでしょう。
( 何日もかけて撮る方法もありますが・・ )
==========================================
何年か天体写真を撮り続けていると、できの良し悪しは別にして
目ぼしいものはいつか撮り終えてしまいます。
悪い事に、撮る相手は孫子の代になっても姿かたちがかわりません。
撮り続けるには機材を替えるか、撮り方を変えるしかありません。
雲上
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