雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

今度はモザイク合成だ。(by R200SS)

2013年09月16日 | 画像処理のはなし
今年は1月のかに星雲に始まり 春の銀河のクローズアップと、
撮影に使っている口径20cmのR200SSにエクステンダーを接続した
拡大撮影にはまりました。(合成焦点距離1,500mm)
これは写す対象の見かけが小さい事によるものですが、
その分露光時間が何倍も必要になり、ガイド精度も更に厳しくなります。
そこでこの秋は先日のアンドロメダ銀河の撮影に味をしめ、
モザイク合成」による撮影をやってみる事にします。
モザイク合成は以前にもやっているのですが、マイクロソフトより無償で提供されている
パノラマ写真合成ソフトのImage Composit Editorの有能さを再認識した事も理由です。
( のダウンロード、使用方法はこちらを参照。 )

モザイク合成の効果は、最近すばる望遠鏡に取り付けられた
超広視野主焦点カメラ(HSC)」に近いものがあります。
( HSC画像については前々回の記事を参照 )
広い範囲を写すだけなら望遠鏡では無く、交換レンズを使用すればいいのですが、
記録される画素数が同じため細部が描写されなくなります。
大口径の望遠鏡の解像度のまま広い範囲を写すには、
カメラの受光面をより大きく、画素数を大幅に増やせばいいのですが、
そのために○千万(億?)円もかけられないアマチュアにはそれは無理です。
そもそも研究の効率化から開発されたすばるのHSCとは目的がちがいます。

アマチュアの天体写真におけるモザイク合成の目的は
今持っている機材で、手間と時間はかかるが
描画画素数を増やす事により、高密度な作品づくりを目指す
といったところでしょうか?

先日モザイク撮影した●アンドロメダ大銀河の例です。
(以下 画像をクリックすると大きな画像が表示されます。)
CanonNFD400mmの写野 (2012/09/13)
R200SS(f=800mm)2枚モザイク合成 (2013_09_12)


ほかにも、この秋に撮ってみたいモザイク対象のいくつかをシミュレートしてみました。

北アメリカ星雲とペリカン星雲
CanonNFD400mmの写野 (2012_08/22) 3枚モザイクが必要
R200SS(f=800mm)  北アメリカ星雲 (2009_10/17) ペリカン星雲(2013_09/14)

まだどうモザイクするかは決まっていないのですが・・
IC1396(ケフェウス座)
背景はCanonNFD300mm (2012_10/08)・・・・R200SS (2009_09/16)

プレアデス星団
背景はCanonNFD300mm (2011_11/27)・・・・R200SS (2012_10/14)

オリオン大星雲
背景はCanonNFD300mm (2008_11/02)・・・・R200SS (2012_10/20)

バラ星雲(いっかくじゅう座)
背景はCanonNFD300mm (2008_11/02)・・・・R200SS (2013_03/05)

コーン星雲付近(いっかくじゅう座)
背景はCanonNFD400mm (2013_02/09)・・・・R200SS (2010_12/10)

ほかにも大き目の撮影対象はあるのですが、
モザイクする枚数分撮影に時間がかかります。
このため、南天に低いようなものは難しいでしょう。
( 何日もかけて撮る方法もありますが・・ )

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何年か天体写真を撮り続けていると、できの良し悪しは別にして
目ぼしいものはいつか撮り終えてしまいます。
悪い事に、撮る相手は孫子の代になっても姿かたちがかわりません。
撮り続けるには機材を替えるか、撮り方を変えるしかありません。

雲上くもがみ
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