素敵だった光景

2005年07月08日 | diary
最近、何故かついていない。
やることなすこと裏目に出て、へこみっぱなし。
まぁ、そんなこともあるだろうと思ってみても、落ち込む事が次々とあると…ちょっと辛くなる。
そういうときに限って、ややこしい相談をされて一緒になって悩み、また落ち込む。
何物にも動じない大きな心がつくづく欲しい。

髪でもカットして気分をかえようと、美容室へ出かけた。
車で信号待ちをしていると、中年の女性が押す車椅子に乗っているおばあさんが渡って来た。
多分おばあさんは認知症なのだろう。
大きく開けっ放しの口、まるで天から見えない何かが降ってくるのを受け止めようとするように、両手を思いっきり広げている。
それが実にのびやかで、美しいポーズなのだ。
思わず見とれてしまった。
そして最高な笑顔。何故あんなに良い表情をしているのだろう。
認知症になり、辛い苦しいことをみんな忘れてしまって、今が最高とでも叫んでいる様だった。
長い信号が変るまで、じっとみつめていた。
久しぶりに良い光景を見て、尖っていたわたしの心が少し柔らかになった。
コメント
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