「ミュンヘン」を観る

2006年02月23日 | movie
 やらなければならないことが、毎日満載。
しかし、忙しさで後ろから押されているこんな感覚、わたしは嫌いではない。
そういうときこそ、更に色々なことをしたくなったり、時間の隙間を使って出かけたくなったりするから不思議。

 昨日の映画館はレディースデーで1000円。
行こうと思っていたら、姪が来たので今日に延ばした。
MOVIXで「ミュンヘン」を観た。
残念ながら(!?)この事件が起きたときは、生まれていたので何となく記憶にある。
監督のスピルバーグもユダヤ系だったと思うが、彼の持つ哲学や思想が映画の娯楽性と上手くマッチして、3時間近くの長い映画だったが飽きることは無かった。
 主人公を含め、人を殺すことへの自己嫌悪と正義と信じた任務への疑心暗鬼、復讐の虚しさなどの心の葛藤がよく描かれ、味わいのある作品だった。

 ウィークデーの午後は観客が少なく、10人いたかどうか。
わたしの席のならびに、60代後半と思しき夫婦の夫の方が、ラスト30分近くで盛り上がってきた頃から携帯を出しては何度も開けたり閉めたり。
その度にカチャカチャと音と漏れる灯りが非常に迷惑で、隣の奥さんも何も言わない。
まったくもって、うるさい!
以前のわたしだったらはっきり注意を促すのだけれど、最近は止めた。
注意されて反省するような人は、最初からそんなことはしないものだ。
最近は老人でもキレル人がいるとか…こわいこわい。
最近の若い者は…なんてことは言えない。
ある種の成人して名を成した人ほど、たちが悪い面をテレビでも公衆のなかでもみることが多くなったと思う。
社会性に欠ける、EQとよばれる心の知能指数が低い人が多い。
品格のある大人をみかけなくなったのは、いつ頃からだっただろうか。

しかし、わたしも他人のことばかり言っていないで、わが身を振りかえよう。
自分自身の事こそ、意外と気づかないのだから。
コメント (2)
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