カルテット 人生のオペラハウス

2013年04月26日 | movie

映画 「カルテット 人生のオペラハウス」を観た。

若いときは、自分が老いるなんて想像もしなかった。
まして頭で理解をしていても、老人になることは永久に自分には関係のないことだと思っていた。
しかし、老いは誰の上にも平等に来る。
この映画は若い人が観たら、多分「ふ~~ん」で終わってしまうかも。
とはいえ、俳優のダスティン・ホフマンが初めて監督をしたという作品。
先日、この映画の為に来日をしていたようだった。

ストーリーは、引退した音楽家ばかりの老人ホームで、ホーム存続の為のガラコンサートを巡る人生模様。
芸術家だから個性の強い人たちばかり。
勿論、老人ホームが舞台だから、出演者はお年を召した俳優さんがほとんど。
と思っていたら、エンドクレジットで出演者が活躍していた当時の姿とプロフィールが紹介された。
かつての名演奏家。
道理で、楽器が上手だと思った。
懐かしい映画「長距離ランナーの孤独」のトム・コートネイも、あの頃のストイックな雰囲気が少しも変わっていなかった。

台詞のひとつひとつが、ああそれって分かるわぁ~と、人生を折り返している私には理解できることばかり。
年齢や肉体の衰えには逆らえないが、何事も諦めないで常に今を生きねば…。
後味の良い映画だった。

                   

 

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