黒木亮の「空売り屋」を読んだ。タイトルとなっている「空売り屋」を含む経済短篇4集。
空売り、つまり値段が下がると思えば株を借りる格好で売る。それを一定期間内に買い戻す。下げ相場の時は儲かるけど上げ相場の時は多額の損失を被ることがある。仕事柄、このストーリーは結構楽しめた。
空売り屋以外に、村おこし屋、エマージング屋、再生屋のストーリーがあり、全4本立て。曲がり屋(損ばかりしている投資家)、当たり屋(大儲けしている投資家)というのもあってもおもしろかったのでは?
再生屋がお薦め。世の中、「縁で回っているんだ」と思わせてくれるストーリー。短編小説だけど各ストーリーが長く、しっかりした構成だ。
借りたのは単行本。最近、文庫本が出たようだ。
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