

これが去年までですと・・すぐにも気温は、鰻登りでしたが、
今年は、(少なくとも朝は)過ごしやすい、ひと時を送っています。
ただ、お盆も過ぎますと・・もう秋の気配も、チラチラ漂いますね。
日中は、まだまだ暑くても夜になりますと、
虫の声も耳にするようになって来ました。
陽の光も、遥か頭上でしたのに、いつの間にかお部屋の中に・・。
例年でしたら、待ち侘びていた “秋”。
今年ばかりは少々、勝手が違います。夏が名残り惜しいのです。
それに未だ増え続けています新型肺炎の、秋以降の流行の心配もありますから。


さて、そろそろ始めよう・・から2年、
それ以前を含めますと、もっと長い年月、
放りっぱなしでした、描きかけのトレー。
表(薔薇) 裏(葡萄)共、描き上げました。
その気にさえなれば、
こんなにあっさり仕上げる事が出来ますのに。
となれば・・ここまでの長い空白の時間は、
一体何だったのでしょう。
新しい物に取り組みたくても、この中途半端な代物が、
なぜか足枷(あしかせ)でした。
頭の隅っこに存在しているという、ただそれだけで・・。
考えてみれば随分、滑稽な話ですけれど。
ただ上記のもの、ニスは塗っておりません。
塗りかけましたら、スポンジが劣化して、ボロボロ。

他にも絵具がカチカチになっていたり・・。

「・・・風が出て来たでな。
今夜の空に気が付きなすったかな?
いわし雲空 と 馬の尾雲 は
高い船にも帆をかけさせるですわい」
【「アンの夢の家」 第24章】


空です。東南の空と西南の空。
こんな空・・海では、
風が出て来るのでしょうか・・?
↑ 上の言葉は海の男、
ジム船長 の言葉です。
近付く秋の足音を感じさせる空・・。