寝惚け眼で、チラとカーテンを開けた
その目に飛び込んで来たもの。
思わずハッとし、
次には思い切り良く開けていました。
それは想像だにしなかった
紺碧の空。360度、何もない空。
思わず、「真っ青!」 と
呟いていました。
プラス、燦然と輝く太陽。
となりますと・・当然、朝からうだるような暑さ!
~となりますね。(写真は、その後の空)
それが違うのです。カラッとした爽やかさ。
またしても、こんな時の定番の言葉・・そう 「高原の朝」 なのです。
「あら、スーザン、普通の日なんてものはないわよ。
どの日もどの日も他の日にないものを持っているんですもの。
そう思った事はなくて?」
「その通りなんですよ、奥さん。
この前の金曜日でさえそうでしたものね、
1日中雨が降って鬱陶しい日でしたがね、
3年間も花を付けなかった 私の大きなピンクのゼラニウムが
とうとう蕾を見せたんですよ。・・・ 略 ・・・」
【「炉辺荘のアン」 第3章】
そう言えば・・昨日の・・瑠璃色の 「ブルーサルビア」。
その周りをぐるっと取り囲むように咲いている 「半夏生」 も、
今日は、心地良い風に花穂を大きく揺らしていますもの。
昨日は背筋を伸ばして、ス~ッと立ち尽していましたものね。
アラッ・・? その傍には、いつの間に 「白粉花(オシロイバナ)」・・?
見慣れている庭だって、昨日とは違います。そして冒頭の写真。
スーザン と私も全く同じです。
庭の片隅に挿木で植えた、「ランタナ」 が蕾を付けました。
スーザンの 「ゼラニウム」 もそうですが、至って簡単に育てられる 「ランタナ」。
それなのに、この3年間、全く花芽が付かなかったのですから。
半ば諦めていたものに花芽が付いた喜び。これも昨日にはなかった事です。
それにしても。前述の 「ランタナ」 や 「カンナ」 のように明日咲く花あれば、
そろそろ終わりを告げようとしている 「紫陽花」。
そんなこんなで雨の中では、あんなに輝いていた紫陽花も、
今日のような青空にはどうしても感じてしまう、いいえ漂う寂寥感。
そんな紫陽花の葉っぱの中に何やら赤いものが、チラチラ・・。
気になって近付いてみますと、「チェリーセージ」 の花でした。
去るものと、これから初冬まで咲き続ける花。
その勢いの差は歴然です。
今、ほんの一鳴きですが蝉の声。いよいよ夏本番です。