【素敵な腰掛け】
【まるで着物の柄のよう】
気持ちの良い囁くような小径を戻って来ると、 すぐ後ろの雑木林でクックッ笑う声がした。 私はびくっとした ―― 少しばかり怖くなった。 (中略) ぽっちり悪意を含んだ悪戯好きの 小妖精の笑い声を思わせた。 私はもう森の妖精を信じてはいない ―― ああ、人は疑いを持ち出すと いかに多くのものを失うことか ―― だからこの笑い声にはまごついた ―― そして実のところ、薄気味悪い、 むずむずした感じが背筋を伝わり始めた。 【「エミリーはのぼる」 第7章】 |
【桜の葉っぱ】
昨日の雨は上がりました。
それにしても今日も暖かい朝。
今晩辺りから北風が吹き、
気温が下がるなんて言っていましたが、
未だに室温は20度あります。
ふと我に返れば・・
11月も20日なのですね。
後、10日もすれば、
年賀状の準備なんて。
俄かには信じられないような
時の流れの早さです。
さて今日は エミリー 言う処の
久し振りの “ぶらつき” です。
この “ぶらつき”、それ程好きな
言葉という訳ではありませんが、
散歩よりも面白い気がして。
行き先は我家の目の前の低い山。
そう、昨日の霧のかかった、あの低い山の中です。
紅葉した桜の葉っぱは、昨日の雨でほとんど散りましたが、
紅葉(もみじ)の紅葉は、まだまだです。緑と黄と紅の斑(まだら)模様。
写真の紅葉は、ほんの一部です。
でも、こうして改めて見ますと、着物の柄のようでもあり、
「日本の秋」 を思わずにはいられません。
【大好きな場所】
紅葉は年々遅くなり、日本の気候も明らかに変わりつつありますが、
至る所に秋を満喫。大切な四季をなくしたくありませんね。
四季のある今のうちに・・と、つい思ってしまいます。