【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

辿る秋色の道

2011-11-24 19:16:16 | レトロ(素敵)な空間~散策








夏も秋も去った。
以前より早く四季が経つような気がする。
真っ直ぐの国の隅で きりん草 は白くなり、
毎朝地面には霜が
銀色のスカーフのように拡がる。
「谷を渡る夕風」は心を締め付けて探り、
愛して失ったものを求めて空しく妖精を呼ぶ。
なぜならば妖精の国の人々は南の国へ
行ってしまわなければ、
樅の木の間か羊歯しだの根元に
隠れているからである。
              【「エミリーはのぼる」 第19章】


   昨夜とは打って変わった、
  快晴の朝を迎えました。
  昨日の午後は、降りそうで降らない空。

   それでも日中は小康状態を
  保っていたものですが、
  あれは午後10時頃だったでしょうか・・。

   屋根に穴があくのではないかと
  思う程の強い雨。
  
   確かめた訳ではありませんが、
  雹(ひょう)でも降ったのかも知れません。
  それでもまだ昨夜は暖かかったのです。
  
   今日も出掛けたのですが、
  肌に当たる風も冷たく感じられ、
  マフラーを身に着けなかった事を後悔。
  
   目の前の里山も、俄(にわ)かに
  色付いて来た気がします。
  
   今年初めて “夏も秋も
  去った・・”
と感じた瞬間です。
  


【紅葉した蔦の絡まる家】




   さて、私は今日も恒例の道草です。
  体感的に“夏も秋も去った”と言っても、視覚的にはいよいよ秋真っ盛り。
  
   先ずは例の蔦の絡まる窓。(冒頭の写真) 
  ロマンティックですこと!
  
   そしてこちらは緑に覆われた、【半年前】 の写真です。
  がらりと趣が変わりますね。

   次に廻ったのは、リラ版 「恋人の小径」。公孫樹並木が美しい所です。
  まだ全部が色付いている訳ではありませんが、様相を一変していました。

   写真を撮っていましたら・・。
  可愛い柴犬を連れたご夫婦、「ここは、綺麗ですよね~!」 と。
  「カメラマンの方・・?」

   いえ、いえ・・。格好だけです。
  ベレー帽に革ジャンといった、いでたちですものね~。
  
   そもそも本物のカメラマンは、
  いかにもそれらしい格好はしないでしょう。偽物たる所以(ゆえん)です。

   そして、いつかの古いお屋敷も。
  秋とは何と素敵な季節なのでしょう。

   「納屋が家より大きいのは、
  その人の収入が支出より多い証拠だと、父がいつも言っていた」
  
                  
                                     【「アンの友達」 8.】
   ふと、そんな言葉を思い出した柿の木の向こう側の家。
  日本の秋の風景ですね。