
【侘姿の 「半夏生(ハンゲショウ)」】


快い8月の日光 に 暖められた空気が流れ込み、 外ではポプラの枝が 風にサワサワと音を立てて揺れていた。 その向こうには 『恋人の小径』 が 人の心を魅するように曲がりくねって 奥の森に続き、今なお赤い実りを ふんだんに付けている古い林檎林が見えた。 【「アンの夢の家」 第1章】 |

目覚めた途端に飛び込んで来たのは、
けたたましく啼く蝉の声。これぞ、蝉時雨(せみしぐれ)。
枕元の時計を見ると、まだ午前6時。
もう少し眠れる・・と、ついウトウト。
しかしながら昨夜、試合途中(1セット終了時)で
眠ってしまった、バドミントンの試合結果も気になります。
でも2セット目の方が良い試合でしたのですね。
そんなこんなで結局、起床する羽目に。
気温は相変わらず。今日も風の強い1日となっています。

【こちらは艶姿(あですがた)】

さて、そんな今日。
快い8月の日光 の 『アンの世界』 には到底及びもつきませんが、
何気に眼をやった、視線の先に垣間(かいま)見えるのは海老草。
今日は風がありますから、前後左右に大きく全身を揺らしています。
勿論、ポプラではありませんからサワサワと音は立てませんが。
しかしながら海老草の名前の如く、スイスイ泳いでいるようにも。
でも、この海老草、一体いつの間に・・?
元々は西側に生えていたもの。(しかも風の贈物)
本家本元は既に葉っぱだけになっていますのに、
こちらはすこぶる元気です。
ハッとしたのは、すぐお隣の半夏生。(冒頭の写真)
一時は庭全体をまるで白い蝶が舞っているように、
席巻(せっけん)していましたのに。
こんな時、季節の移ろいを感じる瞬間です。
それにしても半夏生とは対照的に元気の良い海老草と薔薇。
こちらは未だに躍動感に溢れています。
それだけに半夏生の姿に “もののあはれ” を感じてみたり。
アララ・・こんなに暑いのに、早くも気分は秋?
そう言えば・・虫の鳴き声も聞こえて来るようになりましたものね。
夏の最盛期ですが、それでも静かにゆっくり・・
“秋” の足音は近付きつつあるようです。