【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

晩夏の群青

2012-08-29 15:51:11 | ハーブと香り雑学





港の向こうから教会の鐘が
微かに美しく聞こえて来た。
月は水に模様を描き、
砂丘は銀色にかすんで光っていた。
空中には 薄荷はっか の匂いが漂い、
どこか目につかない所の 薔薇
たまらなく甘く香っていた。
6人も子供がいるにも関わらず、
今なお若々しい目で夢見るように
芝生を眺めていたアンは、
月光を浴びたロンバルディ・ポプラの
若木ほどほっそりとして
妖精じみたものはまたとないと思った。               
              【「炉辺荘のアン」 第16章】


   “朝からカンカン照り” の空から解放された今日。
  久し振りに真珠色の空で明けました。

   相変わらず風は吹いていますが、
  今日の風は、ちょっぴり湿気を含んでいて。

   それにしても昨日、あれだけ鳴いていた
  蛁蟟(つくつくぼうし)や、その他の虫たち。
  今日は今の所、ピタッと治まっています。

   居ながらにして聞く虫の声は少々暑くても、
  すぐそこに秋が待っているような気がして好きなのです。

   そうそう昨日の三島由紀夫に続き、
  今日は 『アンの世界』薄荷はっか の描写を。

   この薄荷の香り・・セージもそうですが、
  夏の終わりには、より香りが強烈になるのかも知れません。
  薔薇もそうですものね。

   生憎、薄荷(ミント)とカモミールは、我家ではなぜか不調。
  一般的には育てやすいハーブと言われていますのに。

   それにしても三島由紀夫と薄荷。一見、意外な組合せ。
  でも、シェイクスピアの影響を受けたとしましたら当然ですね。

   

        そう言えば、
     ステビアにも花芽が
      付きました。

      芹(セリ)に似た、
     可憐な白い小さな花が
      今から楽しみです。

     今頃の季節の風は、
     「色なき風」 と
     言われていますが、
    我家を吹き抜ける風は、
      「青い風」。

     尤も、5月頃の青葉を渡る
   風の事を 「青嵐」 と言いますので、
   「群青色」 という事にしましょうか・・。

    そしてもう一つ、晩夏の香りは、
      薄荷で決まりですね。